ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

増税法案反対した“民主57士”

2012年06月26日 | 政治

国民には消費税増税だけ。社会保障改革は行方不明の民自公3党合意の衆院採決を、民主党57人の代議士が反対投票。(以下敬称略)

小沢一郎、東祥三、山岡賢次、牧義夫、鈴木克昌、樋高剛、小宮山泰子、青木愛、太田和美、 岡島一正、辻恵、階猛、松崎哲久、古賀敬章、横山北斗、相原史乃、石井章、石原洋三郎、 大谷啓、大山昌宏、岡本英子、笠原多見子、金子健一、川島智太郎、菊池長右エ門、木村剛司、京野公子、熊谷貞俊、黒田雄、菅川洋、瑞慶覧長敏、高松和夫、玉城デニー、中野渡詔子、畑浩治、萩原仁、福嶋健一郎、水野智彦、三宅雪子、村上史好、山田正彦、加藤学、中川治、橘秀徳、橋本勉、鳩山由紀夫、松野頼久、初鹿明博、川内博史、小泉俊明、平智之、中津川博郷、福田衣里子、福島伸享、小林興起、石山敬貴、熊田篤嗣。

福田衣里子の反対に一涼

私が関心をもっていたのは横光克彦、辻元清美の旧社民党系議員。そして野田総理批判だけは激しい田中眞紀子。しかしいずれも「賛成票」だった・・。

そんな中で当初の「棄権」から転じて「反対」に投じた福田衣里子はすがすがしかった。小沢ガールズの一人と言われてはいるが、私は民主党の中では、ずっと注目してきた議員の一人だ。「子供子育ての改革ができていないで増税法案に賛成はできない」が彼女の反対理由。

福田衣里子は、自身が被害者として薬害肝炎問題に向き合う中で、「悪しき政治によって命が奪われることはあるが、政治が正しく機能すれば多くの命が救える」と考えたのが政治への原点だったという。彼女にはひたむきさを感じる。蓮舫のような目立つ派手さはないが、しっかりと自分の頭で考え一つひとつ行動を選択していることが伝わってくる。

2日前の福田衣里子のブログでは・・

私は、どこのグループにも所属していませんし、これまでの不信任案や代表選などの様々な場面でも、政局で判断したことは一度たりともありません。 消費税増税は、中小零細企業、低所得者に特に厳しく、もっと慎重な対策を取らなくてはいけないはずです。 
・・悩ましいところではあります。 それに、反対する事で党が分裂、野党の思うツボという事も避けたいという思いです。どうするかについては、最終的には自分の信条で判断させていただきたいと思っています。 


そして採決後の今夜のブログでは

また、私が反対しても、賛成多数で成立してしまう。 
それなのに反対してしまうと、今後、私の所属する厚生労働委員会で、発言力が弱まるのではないか、今、必死に取り組んでいるカネミ油症などの法案も、これまで得られてきた党内の協力が得れなくなるのではないか、結果的に政治家としての役割を果たせないことになるのではないか、などといったことが心配になりました・・。

そもそも立候補した時の想いは何だったのか、マニフェストでお約束したことは何だったのか、何を期待されて国政に送り出していただいたのかについても、何度も何度も振り返りましたし、そもそも自分の信条としても、是か非かどちらかしかないだろうという思いが強くありました。 有権者の皆様にいただいた一議席ですので、様々な事情や思いが私の中であるにせよ、それでも賛成か反対かどちらかを投じなければ、せっかく投票していただいた長崎二区の皆様はじめ、日頃から応援していただいている国民の皆様の思いを国会に届けられないことになってしまい、それは本当に申し訳が立たない、国会議員としてはどうなのだろうかとの思いに至りました。 

私は政局ではなく政策を重視して、これまで活動してきましたが、社会保障、消費税増税というものすごく重大な法案でさえ、今回のような権力闘争、主導権争い、政局となってしまっていうこと自体が、とても悲しいです。こんな政治ではいけない。 

その抗議の意も込め、「反対」を投じた上で、離党だ、新党だという政局的な動きに与しないという立場でいようと思っています。 とはいえ、処分はあると思います。最悪、除名もあるかもしれません。 

どんな処分でも甘んじてうけるつもりです。もっとうまい立ち回りがあるのかもしれませんが、仮にも、国民の皆様からの大事な想いのこもった一票をいただいたことに対する私なりの姿勢です。 

政治的には、弱い立場になってしまうかもしれませんが、今後とも変わらず、努力してまいりますので、皆様、引き続き、ご理解とご支援をいただければと思います。

長い引用になってしまいましたが今、良心的な民主党議員は大いに悩み戸惑っているのではないだろうか。消費税増税以外にも、エネルギー政策、原発再稼動、TPP、基地・欠陥オスプレイ受け入れ、暗礁の拉致問題・・

課題は山積すれど福田衣里子的な国民目線を忘れない素人的な感覚、それでいて真摯なひたむきさは持ち続けてがんばらんと!と願います。

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がんばらんと! 薬害に遭って、見えてきたこと
福田衣里子 著
朝日出版社
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