ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

ネットの何がいけないのか

2019年04月15日 | 研究・書籍
ミスターインターネットの村井純の『インターネットII〜次世代への扉〜』 (岩波新書)を読み直してみました。

1998年の出版。Windows98の頃の書ですね。村井氏はこの3年前には『インターネット』 (岩波新書)を出しています。
今やこの間約20年、スマホの登場でインターネットは国民的な手軽なアイテムとなりました。かなり完成されましたが、それでもまだ課題はあります。

たとえばネットでラジオ放送などを聞いていますとタイムラグ、時間差はありますね。生中継>衛星放送>デジタル衛星放送の順で遅い。これなどはデジタル通信の前処理の部分に関わるもので引き続き追究される技術課題と本書でも指摘されています。

「何がいけないか」では、ネット上の詐欺、ねずみ講、スパムメール、ポルノ情報の氾濫、クレジットカードの犯罪などが挙げられている。20年経た今もそれらの問題点は解決されていません。利用者と非利用者との情報格差の拡大も加わっています。もっとも詐欺やねずみ講などの犯罪は実社会でも同じようなことが繰り返されていますから、ネット特有とも言い切れないことかもしれませんね。
知的所有権との関連ではドメインのしくみなど教科書的な基礎的な記述も多く、まだ捨てられない本でした。

 

1998年、Windows98の頃のヒット曲、Kiroro『 長い間 』、キミの声はまだ「受話器」からだった・・♪



Kiroro 長い間

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山本太郎新党、輝くか「五つ星」 | トップ | 酷暑五輪のわけ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

研究・書籍」カテゴリの最新記事