ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

降りかかる不条理に抗す(1)

2020年09月11日 | 研究・書籍
あなたに降りかかる不条理に対して、
全力でその最前に立つ。
生きているだけで価値がある社会を、
何度でもやり直せる社会を構築するために。



れいわ新選組の「決意文」の一節です。
「不条理(ふじょうり)」という語が出ていますね。

「不条理」とは道理に反すること。実存主義の用語で、人生に意義を見出す望みがない、絶望的な状況を指す。特にフランスの作家カミュの不条理の哲学によって知られる(広辞苑)

コロナ禍の今、再評価が高まっているアルベール・カミュの『ペスト』をなんとか一読してみました。新潮社、宮崎峯雄訳を久々に電子書籍キンドルで。

長編もので文字を追っているだけで十分な理解が進まず、途中居眠りすること十数回。とりあえずゴールまでたどりついたというだけで読んだという実感にはほど遠く、お恥ずかしい限りです。

2年前にNHKのEテレで放映されたテキスト『100分de名著 アルベール・カミュ ペスト』を友人から貸してもらいました。今、リバイバル人気で店頭でもバックナンバーが売られていますね。こちらの方は中条省平氏(学習院大学教授)の解説が分かりやすい。まったく眠くならず一気に読みました。

北アフリカのある町が、突然、疫病禍に襲われる。人々はこの災厄を乗り越えることができるのか。不条理に反抗する人間のありようを描いた傑作小説『ペスト』の現代的意味を探る。それぞれの現実を見据え、生きる(100分de名著の表紙文)

当ブログではこれよりシリーズで何回になるかわかりませんが、降りかかる不条理に抗す思いで
不条理の哲学、作家カミュ、小説ペストに関して取り上げさせていただきます。
カテゴリを「コロナ」か「研究」かで迷いましたが、後者に区分します。


アダモの声にカミュ的な「反抗」を感じますね♪


 

ブルージーンと皮ジャンパー   アダモ
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