ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

「ねじれ」現象は健全な2院制度

2013年07月13日 | 愛しのオールディーズ

マスコミの「ねじれ国会」解消キャンペーンは、よくありません。今回友人の I さんの最初の指摘(当広場7/6)にもあったように、ねじれ解消キャンペーンに毎日新聞も加わっているのが気になります。

なるほどり、お前もか

昨日の毎日新聞3面ニュースのやさしい解説コーナー『なるほどり』に「野党、参院で多数派に。衆院で法案再可決必要」の見出し。Q&A形式で記述している。質問Qのところで「安倍首相は秋の臨時国会を成長戦略実行国会にするんでしょう。ねじれが解消されたら法律はすいすい成立するんだろうな」・・回答Aとしてフランスの政治学者シエイエスの言葉を引用する形で「2院が1院と一致するなら無用でも反対するなら有害だ」として、さいごは「参院の権限が強すぎるとして憲法改正して1院制にすべきという意見もあります」とまとめている。

「なるほどり」としてはいつになく理屈っぽく「なるほど」とは感じられない内容になっています。全体を通して、どうみても参議院の機能を重視した解説とは思えません。
そうか!「なるほどり」は最近、与党に餌付けされた鳥になっていたのか・・。

理性の府として参院に期待

「ねじれ」という言葉がもともと適切ではありません。衆参、異なった審議結果であっても、それぞれが慎重審議して見解を出す、それこそが2院制国会の特色です。できれば参院は、党利党略から一歩置いて「理性の府」として機能するのが理想です。

今選挙は、2院制国会の長所を堅持するたたかいでもあります。
もう一度、体をねじって、ひねって“参院ツイスト”を。

きょうの一曲は、チェコの女性バンド、カントリー・シスターズによる「レッツ ツイスト アゲン」。ボーカルの声がちょっと日本のアン・ルイスに似ていると思いませんか。

 

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Country Sisters(Let's Twist Again) 

二院制議会の比較政治学――上院の役割を中心に
岩崎 美紀子
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