本日発行の『広報おおいずみ』によりますと、大泉町は、希望する町民に放射線測定器と高圧洗浄器の貸出しを行うといいます。良策です。
すでにこれまで52施設の測定を終え、基準値を超えた10か所のすべての除染を済ませています。そして今回の測定器の貸出しです。放射能対策では、先手先手と対応していて気持ちがいい。
ただ、但し書きの「簡易な測定機器(PA-1000Radi)のため、高めの値を表示する傾向があります。」がちょっと気になりました。同器は安定性のあるシンチレーション式で、ガイガーミュラー管方式とは異なります。むしろガイガーの方が一般的に高めに数値が出ると言われています。おそらく簡易タイプなので、厳密性という点では多少差異を生じると言いたかったのでしょうが。この機種は、現在市販されてる測定器としては一級品です。「高めの値」の表現には、メーカーの堀場製作所の開発者たちが聞いたらきっとがっかりすることでしょう(笑)
ホットスポット(高濃度地域)下の都市にある施設の園長が、母親からの園庭の測定申し出に激怒した話があります。(当広場11/4参照)しかしそれとは正反対に、園自ら放射線測定器を積極的に保護者に貸し出している模範的な保育福祉施設があります。それは群馬県藤岡市のひかり保育園。
測定情報がどんどんオープンになって正確な数値を皆が知り善後策を講ずるようになること。こうした傾向が、ますます広がることを期待します。測定結果は知るまでは内心ハラハラしますが、それはガンの告知と同じ。患者側(市民側)がきびしい現実としっかり向き合い「闘病」の覚悟を持たなければならないと思います。
HORIBA(ホリバ) 環境放射線測定器 | |
PA-1000 Radi (ラディ) |
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堀場製作所(日本製) |
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