大泉町は、町内の保育所、児童館、小中学校、公園など85カ所で測定した放射線量を公表し除染に着手した。国が除染の基準にしている毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地点21カ所のうち11月2日現在、19カ所の除染を終えた。細部にわたる調査と除染実施には、心理的な抵抗もあり町当局のある種の覚悟、決断が求められたことと思う。たとえ厳しい結果であっても正しい情報を開示することが、住民の利益つつながることは自明なこと。SPEEDIのような優れたシステムを有していてもそのデータを出し渋っては意味がない。遅れた開示よる住民健康被害は計り知れない。そうした轍(てつ)を踏まないためにも、線量値がまだ比較的高くないうちに迅速に対応した大泉町の姿勢は、十分に評価できます。
測定を拒否されるケースも
千葉県内のホットスポットとされている、とある地域では園児の母親が園庭の測定を願い出たところ園長から激怒されたという。「もし高い(汚染)数値だったら、お母さん、あなたが責任をもって除染してくれるのか!」と。園側にしてみれば結果によっては風評や対策コストなど経営に与える影響を考えて、母親の要求に応じられなかったのでしょう。むずかしい問題です。個人の対応では限界も感じます。ここは行政の出番です。
測る方も、測られる方も覚悟が要ります。しかし子どもたちのためにも双方、勇気をもって厳しい現実に立ち向かい合い善後策をみつけたいものです。
エステー効果で“国民皆測定”の時代に
近い将来、ケータイのアプリにも放射線測定機能が付加されてきます。エステーが良質の製品を市場に参入したことで、放射線測定器の価格はどんどん下がっている。まさに“エステー効果”。当のエステーのヒット商品は福島地区先行販売で生産が追いつかない。正価9,800円がプレミアム価格で販売されている状態。しかしまもなく全国のお店で手軽に入手できるようになるはず。国民が全員線量計を持って、健康と安全のために正確な数値を把握し合うことは大いに意味のあることと思います。
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