ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

哀れ、国民春闘が“官製春闘”へ

2015年04月07日 | 経済

今、労働運動のリーダーが誰なのかさっと顔が浮かぶであろうか。
連合の会長、全労協、全労連の議長・・???

労働組合の存在感がなくなっている。賃上げも首相の安倍“委員長”のお声で企業側がお情けで応じているようにさえ映る。2015年、今年の春闘は、連合発表で「ベア引き上げ回答34組合3707円(1.2%)」と久々に成果は感じさせた。しかしこれを各メディアが「春闘大手ベア 過去最高」と報じたのには驚いた。これでは官製春闘=安倍“委員長”を持ち上げ過ぎ。

「過去最大」は1974年春闘

過去最大の賃上げは1974年2万8981円(32.9%)、連合主導になってからでも1990年に1万4629円(5.95%)を獲得している。マスコミは「過去最高」などと軽々しく用いるべきではない。

何年か前、マスコミを中心に「100年に一度の未曾有の大不況」の枕詞が流行った。言葉のもとは米国の経済学者の大げさな表現の受け売り。これとて日本の戦前戦後の物価狂乱超インフレ、さらには世界恐慌(1929年)の比ではとてもなかった・・。いずれも「100年に一度」の100年に値しないオーバーな表現だった。

「太田ラッパ」が聴きたい

今年の春闘報道もしかり。
春闘の考案者といわれた総評議長・太田薫さんが今生きておられたら大いに嘆きカルことだろうきっとガラガラ声で過去最高なんていって労働者をダマしちゃいかん。労働組合は資本(会社)から独立して、もっとしっかりゼニ(金額)を獲得せにゃーならんですよと、元気な「太田ラッパ」節が聞こえてきそうだ。

魅力ある労働界のリーダーも残念ながら見当たらなくなって久しい・・

【写真】太田薫さんの新聞記事。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年のセンバツと桐蔭の裏金問題 | トップ | 格安スマホの泣きどころ »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まるこ)
2015-04-09 19:26:43
太田薫さん、、、女性のようなお名前ですね。どんな人か知りませんが有名だったのですか。労働組合なんて何やってるのでしょう。いらないです。
返信する

コメントを投稿

経済」カテゴリの最新記事