ポポロ通信舎

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がれき処理、反対意見が正しかった

2013年02月17日 | 原発震災・原発問題

6倍もふっかけた計画だった

被災地の震災がれきを全国各地の自治体で処分する「広域がれき処理」が来月末で終了することとなりました。環境省は被災地のがれき量を当初400万トンと見積もっていました。しかし今年に入って見直したところ69万トンに下方修正。当初見積もりの6分の1、ゼネコンに儲けさせるため巨額の予算をつけ必要以上に大きく見積もっていたことになります。

環境省、森の防潮堤案を認めず

「多額の費用をかけて遠方まで運ぶ必要はなかった。受け入れ先の住民が放射能汚染を心配するのも無理はない。もともと国のトップダウンで決まった政策だ」と広域処理に固執してきた環境省や県の姿勢を相沢光哉・宮城県議(自民)が批判しています(東京新聞2/11)。相沢県議は、当初から広域処理でなく「森の防潮堤」案を提唱していた一人だけに「生活の一部であったがれきを1千年先まで生かすのが森の防潮堤構想。実現していれば広域処理などで余計な迷惑をかけずに済んだ」と認めなかった環境省への怒りが収まらないという。

まどかさんのマンガは正しかった

地元にがれき処理を託せば雇用創出にもつながります。結局は税金の無駄遣いでした。反対していた人たちの意見が正しかったことがやっと証明されました。まさに主婦の漫画家、まどかさんの「ガレキ処理の疑問」の通りでした。

参考(再掲):まどかさんのガレキ処理への疑問

西邑楽3町の撤回も正解

昨年7月、西邑楽3町も狸塚を最終処分場に、一時は危うく震災がれきを受け入れようとしていました。(お隣の太田市は、早々とがれき処理の矛盾は見抜いていた)。阪神大震災では、がれき処理がトン当たり2万3千円、今回も東北被災地で処理すれば2万円程度、それをわざわざ北九州市までトン当たり17万5千円をかけて運びました。それも政府、マスコミの狂騒曲にのせられ“絆”の美名のもとに。

一時、反対派は非国民視

時の流れとは怖いものです。一時は広域処理を受け入れない自治体や住民は、あたかも“非国民”といわんばかりの雰囲気がありました。それもつい1年前のことです。かれき処理はなんとかメドがたったものの除染の問題は今も進行中です。除染の方法、あり方はこれでよいのでしょうか。利権に群がるゼネコン、原子力むらの影がここでもちらついています。

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【アンコール:昨年03月に掲載】 がれき広域処理の本質的問題(要約版)

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