超党派国会議員の有志によって4月25日に「立憲フォーラム」が設立され活動しています。この集まりは護憲派ばかりでなく「改憲賛成だが96条改定には反対」の改憲派議員との連携がめざされています。
憲法改正の手続きを定めた96条は、衆参の総議員の3分の2以上の賛成が必要ですが、安倍首相はそれを2分の1にすると明言しています。いわゆる「96条先行改憲論」です。
スポーツ競技で言えば、ルールから先に変えてしまおうというもの。ハードルをぐっと低くして飛び新記録だといわれても・・。この動きには、急進的な改憲論者からも異論が出ています。その一人が小林節氏(慶大教授・憲法学)。民主主義には「多数決民主主義」と「立憲民主主義」がある。多数派による、時として狂暴性をセーブするためにも少数派の立憲民主主義が必要。96条は多数派の横暴を抑える重要な民主主義的な意味がある。
同フォーラムの設立呼びかけ人は阿部知子、江崎孝、大河原雅子、近藤昭一、篠原孝、武内則男、辻元清美、那谷屋正義、松尾信夫、水岡俊一、吉川元、吉田忠智の各氏。
憲法を改正するならするで、堂々と現在のルールに則って来い!と思います。「3分の2」は国際基準からしても決して高くはないのです。法定の十分な賛意が足りないからとルールから先に手をつける安倍首相周辺の動きはアンフェアで情けない態度です。
自民改憲案 VS 日本国憲法 緊迫! | |
9条と96条の危機 | |
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立憲フォーラム 5月23日小林節教授講演から抜粋
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