書店で見かけました。『コミック版二十歳の原点』(原作・高野悦子、作画・岡田鯛 双葉社)。
帯には「200万人に読み継がれてきたベストセラー。今のままじゃダメだと感じている全ての人に。学園紛争がピークを迎えた1969年、立命館大学に在学中の高野悦子が残した魂を揺さぶるメッセージ」とある。
早速購入して読んでみました。余談ですが最近、書籍は「店頭買い」に回帰しています。通販や電子書籍の利用はぐっと減りました。書店の雰囲気は良いものです、捨てがたいですね。新刊などはもっぱら紙媒体に戻りました。
『コミック版二十歳の原点』は、2018年の今を生きる二十歳の女子大生、杉田莉奈が過去にタイムスリップして高野悦子さんと出会い対話をすると言うものです。
独りであることこと
未熟であること
これが私の二十歳の原点である
原作にあった高野悦子さんの言葉が随所に現れ、時代を超えて心に響きます。学生運動用語なども分かりやすく説明があります。
オリジナルの『二十歳の原点』(新潮社)と比較してみました=写真。
『二十歳の原点』の発行は1971年5月定価450円、コミック版が2019年6月発行、1080円。当時は女性が喫煙することが同権の象徴で勇姿ともとれた。煙草一つとっても今とは全く違う常識に。しかし現在もあの時と変わらぬ個々の生き方、課題は突きつけられています。わたしも主人公と一緒に、しばし時空を超え高野さんに会えたような気がしました。
映画『二十歳の原点』