ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

介護地獄が原発・安保より関心ごと!?

2016年01月05日 | 政治

介護離職を大特集にした『週刊東洋経済』2015年11月21日号は面白かった。東洋経済の創刊120年企画として「リベラルとは何か?」も冷笑的で手厳しい記事集だが考えさせられた。
「反安保・脱原発では永遠に自民党に勝てない」とした浅羽通明氏の論文は、するどい。川内原発に続いて伊方、柏崎・・原発の再稼動が続々だ。安保関連法案は成立し安倍政権の支持率は下がるどころか回復気味。色男、カネと力はなかりけりを文字ってリベラルはカネと力はなかりけり!?

サラリーマン多数の関心ごとは原発より徴兵より年取った親の介護。そこには離職の危機もある、一瞬にして介護地獄の事実を直視しリベラル派は全国民を巻き込む、そして安倍政権を追い詰める・・。

リベラル派は社民主義政策を軸に

3.11原発震災以降3回の国政選挙でリベラル派は3連敗している。この流れは止められるのだろうか。日本のリベラル派の迷走の理由を保守論客、中野剛志氏は「リべラル派と新自由主義との奇妙な結合」を指摘する。確かに「小さな政府」「民営化」「TPP・グローバル化」など経済政策の保革対立点がぼけてきている。リベラル派は、新自由主義(小さな政府)でなく、北欧型福祉国家のような社会民主主義(大きな政府)の立場をとらなけけば対立軸が見えず存在そのものが消えてしまう恐れがある。まさに今の民主党の混迷がそれを物語っているのではないだろうか。

夏の国政選挙がワンサイドゲームにならないようリベラル勢力の脱皮と再起を望みたい。

 

週刊東洋経済 2015年 11/21号[雑誌]
リベラルとは何か?
東洋経済新報社

 

新春、小出裕章氏が語る「原発と戦争」

原発と戦争を推し進める愚かな国、日本
小出裕章 著
毎日新聞出版

20160102「小出裕章ジャーナル」【原発と戦争】

 

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