シベリア、そして満州の記憶・・
このところ『酷寒シベリヤ抑留記』(竹田正直著 1991年)を読んだ影響で気持ちが「シベリア」に向いています。
冷戦終結の90年前後に現れた旧ソ連のハードロックバンド、ゴーリキー・パーク(Gorky Park)の『My Generation 』が聴きたくなりました。このバンドを知ったのはハードロックファンだった中学生の娘からの影響です。
ゴーリキー・パークは5人編成。1人はバラライカ(ロシアの代表的な弦楽器)を弾く、その効果がロシア民謡風の雰囲気を醸し出す。歌詞はロシア語でなく英語。ゴルバチョフ大統領のペレストロイカ政策からか自由な雰囲気の若者たちの息遣いが聞こえる。三洋電機のCMに起用された米国の人気バンド、ボン・ジョヴィとも交友があり『ピース・イン・アワ・タイム』では両バンドがコラボしている。東西冷戦雪解けを象徴するかのようなバンドであり作品です。
『My Generation』(マイ・ジェネレーション)は、原曲は破壊的なステージが売りの英国のザ・フー(The Who)ですが、ゴーリーキー・パークのコピー盤の方が洗練されて感じが良い。それでも動画でみると、なんとも混沌とした20世紀末の産みの苦しみのような暗さになっている。バンド名のGとPをあしらったソ連国旗のようなデザインもインパクトがあります=写真。
きょうはメーデー(労働者の祭典:5月祭)。「8時間労働制」を要求して1886年5月1日、アメリカ・シカゴから始まった。時に指導者は処刑された・・。
今現在でさえ「8時間労働制」の要求は古くない。ブラック企業が横行する今日、“My Generation”たちは、しっかり連帯しなくてはと思います。
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