『子育てハッピーアドバイス ようこそ 初孫の巻』
明橋大二・吉崎達郎共著 1万年堂出版
副題は「孫が幸せに育つために」。長いタイトルの本ですが、とても良い内容でした。本屋の店頭で少し立ち読みして購入しました。お孫さんがいらっしゃる方には、とても参考になる1冊です。
「3歳児神話」をのリこえて
3歳までは親が育てるべきではないでしょうか?の祖父母の問いに平成10年の厚生白書では、いわゆる「3歳児神話は根拠がない」としていることを、一方では日本古来の「三つ子の魂百までも」としながらも、母親以外はダメ、というものではなく父親や祖父母、保育者で良いとこれまでの調査結果は示している。質の良い保育であれば、親が仕事に出ることは差し支えない。「子どもがかわいそう」と言う人がありますがそれも子どもを思っての意見ではあります。しかし何がかわいそうで、何がかわいそうでないかは母親自身が一番よく知っている。
当方は共働きをしての子育て・教育をしてきた経験上からも著者(両人とも医師)の述べていることに素直に共感できます。「質の良い保育」が、保育所で専門家の保育士に委ねられれば、何も心配はありません。
孫が幸せに育つためには・・
しつけよりも勉強よりも大切なこと~それは自己肯定感。
抱っこできるのは今だけ~抱き癖なんて気にしない
「甘えさせる」と「甘やかす」は違います。~「甘え」は子どもからの大事なメッセージ。指示や命令でしつけるのではなく大人が身をもって示す。祖父母だからできる、しつけとは?
本書はすでに400万部突破と帯表紙にある。2012年(平成24年7月第1刷)。息子・娘夫婦との世代間ギャップ、価値観のちがいもあるだけに本書でおじいちゃん、おばあちゃんも“理論武装”しなくては。
【写真】「上手に甘えさせてくだされ」とポポロの甘えん坊将軍。
子育てハッピーアドバイス ようこそ 初孫の巻 ~孫が幸せに育つために | |
明橋大二・吉崎達郎 イラスト太田知子 | |
1万年堂出版 |
『孫』 cover 桂 宏美