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ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

狭山事件50年、刑事制度に遅れ

2013年06月24日 | 研究・書籍

日本 23日~28日
カナダ 1日
米国  2日
ドイツ   2日
フランス6日

上の数字は裁判にかかる前に警察に拘束されている期間(代用監獄制度)の日数です。
しかも日本では弁護士の立ち会い抜きでの日数です。国連の拷問委員会で、アフリカのモーリシャスの代表が「日本の刑事手続きは拷問に近い、中世並みだ」と発言。それに対して日本の代表上田秀明人権人道大使が「日本はもっとも有数の人権先進国」と反論。場内で失笑がもれたところ上田大使は「笑うな、黙れ(シャラップ)」と激怒・・。恥ずかしい態度でしたね=動画参照。

狭山事件も「自白」強要から

思えば狭山事件(1963年埼玉県狭山市で起きた女子高生殺害事件)が起きて今年で50年にもなります(今も再審中)。当時24歳だった石川一雄さんは長い拘留の中で、捜査官から「お前が犯人でなければ、お前の兄が犯人だ」と言われ兄が逮捕されたら一家の生活が成り立たなくなると考え家族を思ってうその「自白」をしてしまった。

被差別の人たちは識字能力が低かった。石川さんも当時文盲だった。それなのに脅迫状を書いたとされている。その後石川さんは獄中で文字を覚えたが筆跡は明らかに異なる。そのほか被害者が使っていたとされた万年筆が証拠として差し出されているがインクの種類が犯行当日使っていた被害者のものではない。ブルーブラックとライトブルーの違い・・。

拘留期間短縮と可視化を

わが国の取り調べは「自白偏重主義」。拘留期間も長いことから苦し紛れや恐怖による「自白」が後を絶たない。国連のモーリシャス代表の指摘を受けるまでもなく制度の遅れを率直に反省し改善すべき時であることを日本政府は悟らなければならないと思う。

国連「シャラップ」発言の詳細は・・宮台・神保対談動画

【写真】昨年秋、熊谷市での集会で石川一雄さん

国連拷問禁止委員会における上田人権人道大使の発言「シャラップ!」 / Japan's Human rights Ambassador Ueda yells "Shut Up!"

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狭山事件
鎌田 慧
草思社
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