ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

4号機の危険と隣り合わせの現実

2012年12月06日 | 原発震災・原発問題

毎日放送の「たねまきジャーナル」」がわけのわからない理由で番組打ち切りになってから小出裕章(京都大助教)のナマの声を聞く機会が失われてしまったが、ネット巡回しているうちに再び小出先生の解説を聞くことができました。

その一つが、愛川欽也の「パックインニュース」。12月1日放送の同番組では、2003年都知事選に立候補した樋口恵子さんの元気な姿も久しぶりに確認できた。

他の地に集落ごと移動を

それにしても福島第一原発は、すこしも収束していない。野田首相が「終息宣言」を発して早、1年。しかし今も毎日億単位の放射能が大気中に放出されています。1号機から4号機まで、それぞれが危険な状態に置かれたままです。飯館村を含めて強烈な汚染地帯には帰れない、国としては、他の地にコミュニティごと移動して新たに再出発することが本当の復興だ、と小出先生のようにはっきり語る見識者はまだまだ少数派。それどころか原発の安全性を確保したなら再稼動させるという政治家達。これまで福島第一原発も念には念を入れ安全性を「確認」した上で動かしてこのザマなのに。

加害者が一人も逮捕されていない

もし下町の工場で、毒物を流せばたちどころに逮捕されるが、原発事故に至っては、いまだに誰も逮捕もされず処罰も受けていない。それどころか犯人たちの住む“原子力むら”は原子力規制庁など行政機関等に今も生き残っているような状態、と小出先生は嘆く。

4号機の危険性を知ろう

4号機は、猛毒な使用済み燃料棒が1525体もある。プールは倒壊の危機にありそれを防ぐため緊急補強した「つっかえ棒」を入れて支えている。しかもプールは設計寿命の20年を超えていて33年も放射線を浴びてつづけている。大きな地震や余震が来てプールが崩壊したらどうなるか・・非難区域は数百キロに及び当然首都圏も確実に避難エリアになるだろう。

原発の危機感ない選挙予測

震災以来、4号機はずーと異状事態がつづいていることを政財界や私達国民の中でもまだしっかり認識しきれていないのではないか。原発推進勢力が過半数の議席を獲得する勢いで復活するという大手メディアの選挙予測に、その緊張感のなさが表れているように思えてなりません。

にほんブログ村 日本経済

kinkin.tv 愛川欽也「パックインニュース」  ゲスト:小出裕章

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする