環境大臣の「一定のメド」で大義消える
被災地のがれき受け入れ検討を、邑楽郡3町長が太田市記者クラブで会見し断念を表明した。NHKテレビニュースによると細野環境大臣の「岩手県のがれき処理に一定のメドがついた」の発言を受けて、受け入れ検討を始めていた大泉町外二町清掃センターは受け入れ中止を決めた。同センター代表として斉藤大泉町長は「反対する住民に説得力を失った状態。だだでさえ高いハードルはより高くなった。大臣発言でメドがついたとなれば正当性、大義が無くなった」と話す。
最終処理場の住民の不安は大きい
18日に開かれた邑楽町狸塚総合研修センターでの説明会では、狸塚が最終処理処分場に予定されているだけに、当然、ご当地の住民の人たちの不安は大きく「広域処理でなく現地処理すべき」という、まっとうな意見が強く出た。同じように大泉町役場で23日に行われた報告会でも「現地の雇用促進のためにも被災地で専門処理を」「放射能は不安、放射能に安全値はあるのか」「焼却後の灰に重大な関心を」などの広域処理に対する疑念の意見が続出した。
がれきが復興のさまたげではない
ニュースのアナウンサーが「がれきが復興の妨げになっている」と解説していたが、果たしてそうだろうか。仮置場のがれきが邪魔になって復興工事ができないという事例はひとつもありません。子供の通学路にがれきが積まれてもいない。復興が遅れているのは、がれきのせいではなく、国や県、市町村の集団移転計画のとりまとめに時間がかかっているからです。がれきの仮置き場はほとんど沿岸部にあって高台移転工事の障害にはなっていないという。
計画停電と酷似
がれき、がれきと復興遅れをがれきのせいにして、ふたをあけてみればメドはついた・・?。どことなく震災直後の原発なくして電気が足りない、足りないから計画停電だ・・、しばらくして、それもかなり早い段階でメドがついた、計画停電おしまい・・の巻き、にも似ていると思った。
太田市長に軍配
広域がれき処理では、邑楽郡3町長より太田市長に先見の明があったことは素直に認めたい。 当広場過去ログ参照=太田市長の「がれき処理」に同感
【写真】NHKテレビ「首都圏ネット」から。