ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

定数削減(樽床私案)にだまされない!

2012年02月20日 | 政治

「身を切る」
民を切る・・です!
   ー野田首相
(我孫子・ブルコ)

「身を切る」(比例定数削減)は、民を切る、民意を切るに通じます。この傑作コントは毎日新聞「みんなの広場・ふんすい塔」欄から。

衆議院選挙制度の各党協議の中で民主党座長から「樽床私案」なるものが出てきました。内容は小選挙区0増5減、比例定数80削減・・といったシロモノです。この考えはこれまでどおり国民の意見を2大政党制に収斂させて行こうとするもので少数意見に配慮したものではありません。

世界の中では日本の議員定数多くない

ところで日本の国会議員の数はそんなに多いのでしょうか。調べてみました。
衆議院の定数は小選挙区300、比例区180、合計で480人。これは人口比では26.6万人に1議員の割合です。


【主な国の衆議院(下院)の議員数と人口比】
スウェーデン(349議席、2.7万人)
イタリア(630議席、9.3万人)
英国(646議席、9.3万人)
カナダ(308議席、10.5万人)
フランス(577議席、10.5万人)
ドイツ(598議席、13.8万人)
オーストラリア(150議席、14.2万人)
韓国(273議席、16.4万人)1院制
日本(480議席、26.6万人)
中国(2927議席、40.3万人)1院制
アメリカ(435議席、71.0万人)

こうしてみますと、日本は諸外国に比べても議員の数が決して多いとはいえません。むしろ少ない部類です。今この国に足りないのは定数より政治の中味でしょう。まさに問われるのは量(議席数)より質(政策)。
ちなみに国会議員の歳費(給料等)は3500~4000万円と日本は多い。ドイツなどヨーロッパの議員は平均1000万円です。

樽床私案のような比例区削減して少数意見、弱小政党を締め出すようでは、民意はますます政治の場から遠のき切られっぱなし、良い政治は望めません。しかしいつまでも切られっぱなしばかりで終わるとは思ってはいけませんよ、樽床センセイ。

コメント
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