ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

軽くなった学部、学科名

2009年02月11日 | 教育・文化
そのむかし、次年度から「農産物出荷学」という科目ができるということで
担当の先生と話したことがある。先生は「出荷学などという学問はない。
『出荷論』とすべき。「論」ならよいが「学」というからには系統的なものが
なければならない」と憤慨されていた。


2009年度新設の学部、学科をみるとカタカナ名のおよそ「学」とは言い難い
名称が多い。もうこの傾向は近年のことでめずらしくないが・・
「ヒューマン学部」「社会システム学科」「リベラルアーツ学部」「リベラル
アーツ学科」「こども学部」「こども学科」「現代ライフ部」「レジャービジネス
学科」・・

軽いことは良いことなのだろうか?学問の体系は軽視してもいいのでしょうか。
それにしても「子ども、こども」の名称はとても多くなった。

「こども教育宝仙大学こども教育学部」
「子ども学部子ども学科」については、新規に西九州大学、白梅学園大学、
平安女学院大学でも使われる。

かつての恩師の考え方に私も同感しているだけに、ここまで軽い表現の多発
傾向にはどうして違和感を感じてしまう。
日本語で表現できないものであるならともかく、ここは日本の大学です。
しっかり漢字表記できるものは漢字で。「こども」は「幼児教育」が良い。

リベラルアーツ学部(日本橋学館大学、帝塚山学院大学)などと言わず、
元来の「学芸学部」で行こうではありませんか!


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする