ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

土屋文明 企画展 「戦時下の思い」

2009年01月14日 | 教育・文化
戦争の時代、土屋文明は歌人としてどう生きたのか・・
その思いをたどり、特別企画展開催中の群馬県立土屋文明記念文学館を
訪ねました。

1941年、日米開戦のときは51歳の土屋文明は、人生の中で終始召集されていなく
兵役経験は見当たらない。当時の名刺の肩書の所属は「陸軍報道部」となっていた。
色紙には、若い兵士を戦場に送る戦意高揚の檄的な歌が詠まれていた。
戦後も特に「戦時」についての所感的なものは見つけることができません。

郷土群馬の歌人、文明とはいえ、私にはこれぞ、と感ずる歌はなかった
むしろ館内に展示されている、啄木や万葉詩人の作品の方が印象に残る。


「あわただしき文明開化の落しもの あはれなる名を一生持ちたり」
土屋文明『続青南集』より



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