北の海の魚その2です。今回は魚と思えないような魚のコンペイトウEumicrotremus birulai Popovです。
名前はもちろん、その姿形も全く魚らしからぬものです。魚というよりは、むしろ熱帯の木の実・・・?しかしこの個体は酷寒の日本海の底曳網で漁獲されました。カサゴ目、ダンゴウオ科と、科名も美味しそうなものです。
本種は、おなかに吸盤を持っています。ハゼなどと同じく、腹鰭が変化したものですが、形状などはかなり異なっています。その名の由来となった体にある大きな突起は、「骨質瘤状突起」といいます。これを手のひらにのせるとかなーり気持ちいいものです。
ちょっと見難いですが、吸盤でトレイに張り付くの図です。しかしコバンザメの吸盤ほど張り付く力が強くありません。あまり長いこと張り付かず、少し移動するのでしょう。