Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

メッキパーツの磨き

2006-11-20 | Weblog
メッキパーツの磨きに付いて…
お役立ち書籍についてだいぶ長々と書いてしまい、本来のSLの話から外れてしまいました。
話をSL本体に戻して、メッキパーツの磨きに付いて書いていきます。
このクルマにはアイアンバンパーを始めとして、立派なメタル・メッキパーツが使用されています。Bピラーのハードトップを固定するポスト(正式な名前は知りませんが)等はまるで「無垢」のクロームで出来ているのではないかと思うほど重厚な出来栄えで、当初汚れでくすんでいた表面もコンパウンドで軽く磨くとそれはもう素晴らしい輝きを取り戻します。
しかし昔、MBのメッキパーツの「曇り」がなかなか取れないと言う話を聴いた記憶があります。SLのそれは、ウインドシールドやドアーのサッシに表れていて、白い雲が浮いているような感じです。「これが噂のMBの曇りかー。磨きなら任せろ!」と色々なコンパウンドや青棒、白棒などの研磨剤を使って磨きましたが確かに「曇り」が完全には取れません。色々作業をしているうちに不思議なことに気がつきました。ドアーのサイドモールの延長であるソフトトップのハッチ周りのモールは非常に美しい状態を保っています。この部分はハードトップによって、直接紫外線に当たる時間が少なかったために、「曇り」が発生しなかったのでは…と推測しました。
そこで思い切って、モールのなるべく目立たない部分をサンドペーパーで研磨してしまいました。(強引です)
それが写真の部分です。
「なるほど…」です。ステンレスの母材に樹脂のコーティングが施されているんですね。それで紫外線によって樹脂が変質して「曇り」が発生していたのでした。これでは、いくら研磨剤で磨いても「曇り」は取れません。
原因は分かりましたが「曇り」を取る決定的な方法は見つかりません。
青棒で研磨して、ペイントの薄め液で拭いてやると、まあまあの状態になりますが、完璧を期待するならパーツを交換するしかないようです。
それにしても、MBがなぜこんな面倒な処理をしているのか、理解できませんでした。
ちなみに、ウインドシールドのサッシは一回り50,000円程だそうです。
勉強になりました。
それから研磨作業の時には、マスクとゴーグルを着用したほうが良いです。青棒とかは吸入するととても体に悪そうです。
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