Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

青函連絡船メモリアル・シップ 八甲田丸 8月28日 2016年

2016-12-07 | Weblog
鶴の舞橋から青森駅裏手に保存展示されている「青函連絡船メモリアル・シップ 八甲田丸」までは1時間半くらいのドライブです。

津軽海峡フェリーの乗船時間までまだ余裕でこちらの博物館を観賞します。

*毎年同じパターンです。

2015年八甲田丸の記事はこちらから。



パーキング・スペースにオデ君を駐車し、まずは辺りを散策します。

ここも毎年見に来ている「控車」の屋外展示です。

八甲田丸の船倉にも控車は展示されていますが、屋外展示のこの控車になぜか惹かれます。

夏の陽射しにも冬の吹雪にもその身を晒して耐えている控車の彼に惹かれるのかも知れません。

鉄道や青函連絡船に興味のない人なら、この展示を見ても「意味分からな~い」でしょうね。

私は現役時代の彼らの働きを実際には見たことはありませんが、DVDでそれを見てひどく感動しました。



海上保安庁巡視船「PM23 おいらせ」が係留されています。

水色は綺麗で透明度も高いです。

ディーゼルエンジン3基が発生する出力は15000馬力、それを「ウォータージェット推進器」により35ノットの速力を得ているそうです。

艇尾の景色は普通の船舶とは違って見えるのですが…それ以上のことは分かりませんでした。

「ここがきっと凄いことになっているんだ…」位の認識です。

そう言えば…元津軽海峡フェリーの「ナッチャンWorlr」とかもウォータージェット推進器により推力を得ていた船でした。

30ノット以上の高速推進時に高効率を発揮する推進器のようです。

懐かしいなぁ~“ナッチャン”



船首には本気モードの20mm機関砲が装備され、一般の船舶とは大きく異なる外観を呈しています。



八甲田丸の船外の観賞を始めます。

いつ見ても綺麗な船体です。

好天の本日は、青空に黄色と白の船体が一層鮮やかに映えます。



船尾の景色…ここから見る青函連絡船の最も特徴的なゲートに桟橋のレールが延び、その特徴が分かるショットです。



「青森ベイブリッジ」に上りそこから「八甲田丸」を俯瞰します。

こうして見ると、船体と桟橋とはだいぶ離れて展示されていることが分かります。

ここはいつ来ても風が強いです。



八甲田丸の入り口にはいつもこの「りんご娘」が出迎えてくれます。

ほっぺの赤いリンゴちゃんです。



「煙突展望台?」初めてだとちょっとビックリしてしまいます。



その内部はこのようになっています。

動力源の「排気ターボ過給機付ディーゼル機関」から排出される排気がここに導かれ、外部へと輩出されます。



階段を上って煙突の上部から外に出て、展望することが出来ます。



いきなり画面は変わって、船倉内です。

青函連絡船の白眉

他の船舶と圧倒的に異なる点、それは列車をそのまま積載して運搬するという発想を実現した機構。

いつも興味深く観賞しています。

ここの扉が開いてレールが埠頭のレールと結節され、列車が運び込まれます。



これは、扉の操作パネルのようです。

この扉の開閉の様子をDVDで見たことがあります。

黒板に書かれた文字など、当時のままなのでしょうか…

荷物車48両 という記述が見えます。



船倉内に展示されている「控車」とディーゼル機関車。

営業時、ディーゼル機関車はこうして船倉内に入線することは無かったでしょう。

そのための「控車」ですからね。



重量の嵩む機関車は桟橋に負担を掛けるので、直接桟橋には立ち入らず「棒」のような役目を持つ「控車」が運用されるのです。



実際の運用時の画像を見るとその役目が良く分かります。

当時列車積み込みのオペレーションを行っていた方のインタビューを見たことがあります。

積荷…列車の重量を勘案し船のバランスや潮目など様々な要点から積み込みを指示していきます。

船の右側のレーンに列車を積み込む際には、船の左側のバラスト・タンクに注水してバランスを計るそうです。

お話を聞いているとほとんど「職人」の世界だと感心します。

そうした人々の話を伺っていると、最初は意味も分からず「なんだ…これ?」って思っていた「控車」が凄く「ヒーロー」っぽく見えてくるのでした。

北海道と本州とを結ぶ物流の要、青函連絡船。

函館港と青森港とでその物流を支えた陰の立役者。

その名も「控車」

青函連絡船「八甲田丸」のようにスポットライトを当てられることも無く、その名前も知られていません。

港の片隅に、なんの説明もされずポツンと展示されている「控車」

毎年それを見る度に熱いものを感じます。



八甲田丸観賞のあとは、津軽海峡フェリーの桟橋に向かいます。

フェリーに乗船し昼寝でもしていると夕方には函館港に到着です。

明日から本当の北海道旅行2016年Ver が始まります。

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