♪ラジオ放送・文字版「世の光」

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PBA『世の光』を文字で 

■パウロの弁明(その一) / 板倉邦雄

2021年10月27日 | Weblog

2021/5/12放送送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「パウロの弁明(その一)」という題でお話ししましょう。

 裁判の席においては必ず被告に対する論告がなされた後、被告の罪状に対する認否や答弁の機会が与えられます。パウロのローマ総督の前での裁判もそのような順序で行われました。使徒の働き24章の続きです。

 弁護人テルティロの論告が終了したので裁判長であるローマ総督フェリクスは合図をしてパウロに発言を促しました。パウロは答弁を始めます。

 「フェリクス閣下、閣下が多年にわたり、わが国民の裁判をつかさどっておられることをよく承知しておりますので、私は喜んで自分のことを弁明させていただきます。お調べになればわかるはずですが、私が礼拝をしにエルサレムに上ってからまだ十二日そこそこしかなりません。そして神殿の境内でも会堂内でも、あるいは市内でも私がだれかと論争したり群集を煽動したりするのを見たものはありません。さらに今、私を訴え出ている事柄について閣下の前にその証拠をあげることのできる者はいないのです。」

 そしてさらに、パウロの弁明は続きます。

 「ただ私はこのことを認めます。私は訴え出ている人たちが異端の教えだと主張している道に従って私たちの先祖が信じる神に仕え、モーセの律法の教えるところまた預言者の書に書いてあることをことごとく信じて参りました。また特に私は正しい者も正しくない者もやがてよみがえるとの希望を神を仰いで抱いている者です。この希望は訴え出た人々自身も持っているものなのです。さらに私はまた神に対してまた人に対して、自分の良心に責められることのないように常に努めて参りました。」

 パウロが認め信じている事柄が三つあります。一つは、当時異端の教えといわれていたイエスの道は、ユダヤ人の先祖が信じ仕えてきた神の道であることです。第二に、また悪人も善人も死んでよみがえるという死人の復活信仰に対する希望です。そして第三は、神と人に対し、そして自分に対して良心が責められることのないように常に努力してきたということでした。

  (PBA制作「世の光」2021.5.12放送でのお話より )


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