2025/2/3放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
今、多くの人のこころを覆い、人生をつまらないものだと思わせてしまう、そうですねぇ、まるで人生を覆う影のようなものが幾つかあると思います。
その一つは無価値感です。しばらく前に、ある集いで聖書の話をしている時でした。私は、「一人ひとりはかけがなえのない大切な価値ある存在である」ということをお話をしていました。
私はその時ポケットから一万円札を取り出し、集まってきた人たちに差し出しました。「みなさぁん! この一万札、欲しい方いませんか?」こう言ったのです。 すると、みんなは「欲しいー!」と手を挙げました。
私は続けて聞きました。「でもこの一万札も人から人へと渡ると、汚れたり皺(しわ)がついたりしてしまいますよねぇ。そんな汚れて皺の付いた一万札、欲しい方いますか?」ともう一度尋ねました。すると、みんなが同じように「欲しいー!」と言ったのです。
一万円は、汚れていようが折り曲がっていようが一万円の価値はまったく変わりはありません。そんなことは誰も知っています。だから、みんな欲しいと言うわけですよね。
でも考えて見てください。同じように自分自身を考えたことがありますか? ある人はそう考えないんです。人生には失敗も挫折も付きものです。自分の思いに反して歯車がずれてしまうなどということもあります。そしてそんな自分を見ながら、自分なんてもういてもいなくてもいいのではないか? 自分なんて価値がないのではないか?と勘違いしてしまうこともあるのです。
人生には失敗や挫折は必ずあります。また私たちは、何かができる、できないということのみで自分の価値を見いだそうとすることもあります。だから成功すれば価値があり、失敗したらまるで価値がないかのように思い込んでしまうのです。
残念ながら、こうした自分に対しての無価値感を持ってしまうと、まるで人生に雲がかかっているような状態となってしまうのです。
あの一万円札は汚れていようが皺がつこうがその価値はまったく変わりません。あなたという存在は、どんなことがあってもあなた自身の価値は変わることがないのだと知ってください。
なぜなら、「神は愛です」(ヨハネの手紙第一 4章8節、16節 )とはっきり聖書に書いてあるからです。つまり、神様の愛の対象は「あなた」だからです。あなたは決して無価値な存在ではありません。神様に愛されている大切な存在なのです。
( PBA制作「世の光」 2025.2.3放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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