世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(せきね・ひろおき)です。今日も一日さわやかに一日を過ごしていきたいですね。
私が高校生の時でしたけれども、ちょうど弁当を食べていた時のことでした。私の友人が、私の弁当の中身を見てこう言ったんですねえ。「関根。お前クリスチャンなのに肉食っていいの?!」 まあ言われた私も驚いてしまいましたが、私の友達は、クリスチャンは肉は食べない、菜食主義者だと思っていたようですねえ。
ま、いろんな誤解がある訳ですけれども、ところでイエス・キリストの福音が伝えられていった時に、ユダヤの社会そしてアジア、ギリシャへと伝わっていきました。住む世界が違いますから、それぞれ習慣も大分違った訳ですね。特にユダヤの社会から回心したクリスチャンたちは旧約聖書の教えに従って様々な細かい戒めを守っていました。特に食べ物については、食べて良いものと食べてはいけないリストをはっきり持っていました。牛肉は食べるけれど豚肉は食べません。鱗のある魚は食べますけれども、鱗のないものは食べません。いろいろな規定があってユダヤの人たちはそれを区別することが当たり前の世界で育ってきた訳です。
国が変われば生活習慣も違うんですよねえ。ある国の人にとっては豚肉を食べようが何を食べようが、何も感じません。しかしある国の人にとっては、その姿は非常に不快な、眉をひそめてしまう姿でもある訳です。イエス・キリストの福音は全世界に広がっていきました。しかしそれぞれが生活している世界においてお互いがお互いの配慮をしていかないと、せっかくのイエス・キリストの福音も、届けられなくなってしまうと聖書は教えているんですね。
新約聖書の使徒の働き15章には、教会の指導者がエルサレムで会議を開いたことが記されています。それは異邦人の世界に福音が広がっていることはとても嬉しいことだ、しかし世界に散っているユダヤ人たちが彼らの姿を見てつまずかないように最低限のユダヤ人たちへの配慮を実践していこうということを話しあったんですねえ。
私たちは時々、自由をふりかざして相手への気配りや愛の配慮を怠ってはいませんか? 時々、正論をふりかざして正義の旗は振ってはいるものの相手への配慮をまったく欠いてしまうということがあるものです。
聖書はこう教えます。第一コリント10章23節。「すべてのことは、してもよいのです。しかし、すべてのことが有益とはかぎりません。すべてのことは、してもよいのです。しかし、すべてのことが徳を高めるとはかぎりません。」
今日一日、愛と配慮をもって歩んでいきませんか?
( PBA制作「世の光」2007.11.20放送でのお話しより)
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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