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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■ルカの福音書24 -思い巡らす時間 / 大嶋重徳

2020年09月10日 | Weblog

2020/7/16放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。


 羊飼いがマリヤとヨセフの夫婦の所にやってきて、天使が野原で自分たちに告げた事をマリアに伝えました。すると「マリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。」(ルカの福音書 2:19)とあります。


 マリヤは約1年前に、突然の御使いガブリエルの訪問から始まって、ずーっと深く思い巡らしました。一つ一つのことを全て心に納め、思いを巡らしたのです。忘れないように、この出来事の意味は一体何か、と考えたのです。


 ここに私が牧師としてみなさんに対しての一つの願いがあります。私たちは今日も忙しく日々を過ごしています。今年は新型コロナウイルスのことでも沢山心配し不安になりました。朝起きて電車に乗って職場に行く、あるいは子どもたちのご飯を作って気が付くともう昼のご飯の時間になる。ほっと一息つくと晩ご飯の準備。子どもたちもまたそうです。朝早く学校がある。部活があり塾がある。あまりにも忙しい。しかしいつもの日常だけではありません。マリヤに起こったたように突如考えもつかなかったような事が私たちの生活に起きます。病気であったり事故であったり、人間関係のトラブルに巻き込まれます。


 この羊飼いの知らせを周りの人たちは聞いて「驚いた」(ルカの福音書 2:18 )、とあります。これは心に納め思いを巡らすとは逆のことです。驚くというのは大きな反応はします。話題にもあげるでしょう。しかしその事の意味を問わないまま次に行くのです。なぜ自分の人生にこの出来事を神様は起こされたのだろうか、このことの意味を問わないまま走り続けてしまうのです。


 そこで今日のこのマリヤの反応です。「しかし」とルカが記したのはそのような対応とは違う態度をマリヤは取ったのです。そこをルカは記そうとしました。

 「しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。

これらのことをすべて」とは自分が救い主を身ごもるようになってからの1年あまりの出来事をすべて、という意味です。その一つひとつを手に取るように思い出していたのです。私たちにはそのように静かに思い巡らす時間が必要です。意味を問い、しかも神様に意味を問う時間です。この時間こそ疲れあなたの心を休め、あなたの心を平安にしてくれます。ぜひそのようなマリヤの過ごした時間をあなたも今日一日の中で持っていただきたい。そのように思います。

    ( PBA制作「世の光」2020.7.16放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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