世の光の時間です。 今月から水曜日を担当させていただきます板倉邦雄です。
今日から旧約聖書のダニエル書に入ります。 ダニエルは南ユダ族の出身です。 若い頃から数奇な運命を辿ることになります。 そして異国の地で生涯を過ごすのです。 ではダニエルの少年時代から始めましょう。 題は「選ばれた若者たち」
さて南ユダ王国のエホヤキム王様が即位してから三年後、紀元前598年頃でしょうか、バビロン帝国の王様ネブカデネザルが大軍を率いて南ユダの都エルサレムに攻めてきました。 その際、たくさんの人々を捕虜として連れて帰りました。 その中にユダヤ人たちの若者たちも大勢いたのです。
バビロンへ帰国後、ネブカデネザル王様は宮殿の人事担当者に命じて、ユダヤ人の若者の中から数人を選び出すように命じました。 宮廷に仕えさせ、王の参議官に取り立てようとするためでした。
そのために幾つかの条件をクリアしなければなりませんでした。
一、ユダの王族か貴族の出身者であること。
二、カルデヤ人の言語と文学を学ぶこと。
三、身体が健康で容姿が整っていること。
四、いろいろな分野の知識に通じ、知恵に優れていること。
でした。
そして王様はこの若者たちに三年間の訓練期間中、王様自身の料理場から最上の食物とぶどう酒をあてがいました。
こうして選ばれた若者たちの中にダニエル、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの四人がいました。 四人とも南ユダ部族の出身です。
さてバビロン王様は何をもって自分の側近にしようとしましたか? 血筋と家柄、頭が良く知恵があり、姿形が良い者たちを選びましたね。
しかし私たちの王様イエス・キリストはどのような基準で人々を選び、自分の近くに置かれるのでしょうか。 漁師であったペテロ、ヨハネ、ヤコブ、取税人であったマタイ、過激派・熱心党員シモンたちが弟子として選ばれました。
聖書のことばです。
「あなたがたが召された時のことを考えてみるがよい。人間的には、知恵のある者が多くはなく、権力のある者も多くはなく、身分の高い者も多くはいない。それだのに神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、・・・無きに等しい者を、あえて選ばれたのである。それは、どんな人間でも、神のみまえに誇ることがないためである。」
第一コリント人への手紙 1章の26-29節 (口語訳聖書)
( PBA制作「世の光」2009.4.1放送でのお話しより )
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