世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
人に嫌われたいと思う人は誰もいません。ところが、わざわざ嫌われるような生き方を選んでいる人は結構いるものです。それは、いつも自分が中心でないと気がすまないという人です。よく、「あの人ほんとうにエゴなんだから。」というふうに言いますよね。エゴということばはギリシャ語です。「私」という意味ですから決して悪い意味ではないんですけれども、いつのまにかこのことばは、自己中心を表すことばとして使われています。
考えてみると、このエゴにもいろんなタイプがあるようです。一つは、「よじ登りエゴ」というのがあるそうです。これは、自分が人よりも上でないと気がすまない、というタイプです。自分を誇り、アピールするために手段を選ばないんです。人から評価されるのが大好き。もちろん殆どの場合、お世辞な訳ですが、そのことに気付かず、まるで自分こそが人生の成功者だと勘違いしているタイプですね。
もう一つは、「なで切りエゴ」というのがあるそうです。このタイプは、とにかく人を批判するのが大好き。人の背中を見ては批判するんです。人が病気になり、人が風邪をひけば、「あいつは生活がだらしないからだ。」と非難し、人が成功すれば、「そんなのはまぐれまぐれ。運が良かったんだよ。」と批判するんです。もちろん自分が批判された時は猛烈に腹を立てるんですが。聖書の中に、「喜ぶ者とともに喜び、泣く者とともに泣きなさい。」と記されていますが、この人にとってこのことばは無縁のことばのようです。
そしてもう一つ。「閉じこもりエゴ」というのもあるそうです。このタイプはいつも、天気の話し。今日は晴れだ、今日は雨だ、もうそれで終わってしまうと言うんですねえ。決して自分の心を見せようとしない表面的なことだけで終わってしまう。人を信用せず、いつも自分の殻に閉じこもってしまう。でも、人を信用しないって言いますけれども、人ってそんな捨てたもんじゃないんですよ。
まあ、もちろんこうしたタイプは極端と言われてしまいそうですが、でも誰にでも自己中心の心はありますよねえ。そしてその自己中心はすぐに高慢へと発展していくんです。
聖書のことばを紹介しましょう。
「主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます。」ヤコブの手紙4章10節。
私たちの人生で必要なことは自己中心によって自分を防御するのではなく、つまらないプライドや見栄を捨てて天地を創造された神様の前に心からへりくだる謙遜さを身につけていくことなんです。この謙遜こそ喜びと感謝を与える秘訣なんですよ。
( PBA制作「世の光」2005.4.12放送でのお話しより )
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