世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。
入学式花盛りのシーズンですね。新しい学校に入ったり、新しい仕事に就く時、そこには多くの相手があり、自分ではどうすることもできない相手任せという面があります。誰もが不安を感じ、何か頼るべきものが欲しくなるっていう所ですね。確かに不安な時、ほんとにこう頼れるもの、守ってくれるものが必要です。小学生がランドセルにお守りを幾つもつけているのもそんな親や家族の気持ちの現れでしょう。
聖書には、先が分らない時、不安や恐れを感じる時、また、孤独を感じる時にこそ、本当に頼れる真実な神を知る時であると言っています。例えばその一つの例ですが、旧約聖書のヨシュア記に、若くして民族大移動のリーダーとしての大役を担って、不安におののいた青年ヨシュアのことが書かれています。
『十戒』の映画で有名な主役のモーセ、あの偉大な指導者亡き後、何十万というイスラエル民族を新しい地に導くという大役です。ヨシュアは未知の世界に一人で大きな責任をもって、という不安、恐れの中に、神の声、神の約束のことばを聞いたというのです。ヨシュア記の1章9節に、こう書かれています。
「わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである。」
親や先輩の励ましのことばも大切ですが、限界があります。行く先々どこにでも、どんなことが起こっても、一緒にいて、慰め励まし、何よりも具体的な助けを、導きを与えてくださる、そんな天地を創造された神様が共にいるという慰めです。しかもそれは、単なる励ましやことばではなく、あのモーセを通してなされた数々の奇跡を自分の目で見てきたヨシュアにとっては、こんなことば、どんなに心強く感じたことでしょうか。
私たちも今、聖書から、神様に心を向けるような思いで読んでいく時に、「恐れるな。おののくな。わたしがいつでもどこでもあなたとと共にいる。」そんな神様の声をを聞くような思い、感じ、そんな励ましを持つことができるのです。
( PBA制作「世の光」2005/4.8放送でのお話しより )
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