お元気でいらっしゃいますか。世の光の榊原 寛(ひろし)です。
今、日本はおかしくなってしまっているんじゃないか。これは多くの人々が心配する所ですよね。ある評論家がこんな風に言っていました。「人間はその貧相な内容に不釣り合いな技術を所有してしまったのである。進歩したのは技術であって、間違っても人間の側ではない。」
人間は確かに頭脳や体型の面で進化して来ました。そして技術も著しい進歩を遂げて来ました。文化生活という面からも、驚くような進歩発展で、まあ実に便利快適。しかし人間の心や精神のあり方などについては、進歩というよりもむしろ退化してしまったんじゃないかなあって思わされますよねえ。退化という表現がふさわしくないとすれば、ますます悪くなっているという事が言えるかもしれません。
旧約聖書の創世記の11章という所には、 人々が天に届くような塔を建てようとしたことが書かれています。高い塔を立てる事自体が悪いことではありませんが、聖書はその時の様子を、こんな風に記しているんですねえ。
「さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから。」
頂が天に届く塔を建て、名をあげようと言うんですねえ。つまり人間が神のようになろうという事です。今日、遺跡にはジグラートと呼ばれて、バビロンやウルで人々が高い塔を建てた跡を見ることができるようですよね。
ところでエデンの園で、アダムとエバにですねえ、蛇が誘惑して来ました。「神は本当に食べてはいけないと言ったんですか? 決して死にませんよ。それどころか、あなたがたの目が開かれてあなたがたが神のようになり、善悪を知るようになることを神は知ってるんですよ。」そんなことで彼らは神様との約束を破ってその実を食べてしまった。有名な話しですよね。
バベルの高い塔についても、 エデンの園でのアダムとエバについても、いずれも、神のようになろう。神のようになりたいとの人間の欲望があったようです。その結果、どうでしょうか。人間は神に対して罪を犯し、神を退け、人間の知恵や力を誇ってきたのです。結果、そこにはですねえ、戦争や殺りくや強奪の歴史、積み重なってきたんじゃないでしょうか。
「不法がはびこるので多くの人たちの愛は冷たくなります」とは、キリストのことばです。この時代、すべてのものが進歩発展してきましたが、かつて生物絶滅の危機を迎えたような氷河期。今は、愛の氷河期を迎えているんじゃないかと思うんですねえ。 神様の御愛にお互いに溢れる者でありたいと思います。
(PBA制作「世の光」2005.4.14放送でのお話しより )
*****
さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせて日曜日の朝、教会に行ってみましょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。