ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

雪月花

2020-03-29 13:20:13 | よもやま話

 満開の桜に雪の花、これが飲まずにいらりょうか。12時過ぎたからいいじゃん、と、御酒をいただいております。桜と雪だから、どうしても雪月花の日が思い浮かびます。
 2001(平成13)年3月31日は、東京近辺で桜が満開になったあとに冷え込んで雪が降り、夜には月が見えた奇跡的な雪月花の日。不思議な日だなあと思いました。
 そうしたら翌日の新聞で六代目中村歌右衛門(なかむらうたえもん)さんの訃報を読み、あ、この雪月花は不思議なことじゃないやと思った。歌右衛門さんを惜しみ悼む花道だったのねと。

 小学生の時によく歌舞伎を見に連れて行かれたのよ。歌舞伎座がメインであと国立劇場とか。ほとんど毎月行ってたときもあったなあ。小学生だから一人で留守番させられないということで、「行くなら少年サンデーか少年マガジンを買ってあげる」と母が釣ったのよ。それにうまうまと釣られたのですな。サンデーとマガジン、どっちにしようかとかなーり迷ったものであります。
 あたしがいっち好きなのは、三代目尾上多賀之丞(おのえたがのじょう)さんでした。多賀之丞さんがいると「お芝居」がいきなりホントになる。
 歌右衛門さんはまったく違うのよ。歌右衛門さんはなんか不思議な存在だった。奇妙な感じがした。すごいなあと思うんだけど、この人は生きている層が違うというような感じだったなあ。リアルさを演じようとしてるんだろうけど、リアルこそが非現実っていうか。うーむ……。
 まあ、オコチャマの印象でしかありませんが。

 今検索したら、歌右衛門さんの座右の銘は「花と夢をわすれぬこと」であり、「散りましてもね、花でありたいと思います」とおっしゃったそうです。

 今13時を過ぎ、空がずいぶん明るくなりました。本当に牡丹のような形の雪がゆっくりとおりてきます。

 今日もきれいなものを見せてくださってありがとうございます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿