18日にブログに東京新聞朝刊掲載「今こそ言わねばならないこと 有識者6人の論点」を紹介しましたが、各氏の発言からいくつか抜粋していきます。
【「民意」 届いたのか 「全日本おばちゃん党」 谷口真由美氏
◆「口うるさい市民」継続
政府の姿勢や国会審議を見ていると「オッサン政治ここに極まれり」という感じがする。
一つは、安倍晋三首相が他人の話を聞く耳を持たないこと。
異論に耳を貸さずに「この道しかない」ではアカンでしょ。
もう一つは、戦争は人が人を殺すというリアリティーが伝わらないこと。「積極的平和主義」と言うなら、シリアから欧州に流入している難民の受け入れなど、やるべきことはある。けんかが強いやつが偉いというのは「ヤンキー文化」の発想だ。
安保法制は腹が立つことばかりだが、良い側面を挙げれば、国民がおかしなことに対して声を上げることを覚えたことだ。
デモや集会で反対の声を上げることは、悪いことでもキモいことでもないという価値観が広がったのは良いことだ。
安保法制の成立後、デモに参加していた人たちが無力感や虚無感にさいなまれることを心配している。政府は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」と思っているはずだが、法律ができたら終わりではない。抗議活動が実らなかった「デモロス」に陥らず、これからも、できることをできる範囲で続けたらいい。
自分の意見をなかなか言わない日本人が意思表示を始めたことで、日本の民主主義も変わっていくと思う。これを契機に日本人は口うるさい有権者、市民にならないといけない。
<たにぐち・まゆみ> 1975年生まれ。大阪国際大准教授。男性中心の政治を変えようと「全日本おばちゃん党」をフェイスブック上で設立し代表代行。女性議員の増加や地方選挙での投票率向上などを訴える。現在の党員は約5300人。
政治のことを話したり批判などをするといまだに「非国民」だの「アカ」だの言う人がいるのよねー、若い人でもねー。
そんなこと言うほうが国を悪くするのに参加している非国民じゃないんかのうと思ったりするぞ。
まあ、議論ができなくて感情的に相手をやっつけるぞになっちゃうのは困ったことなんだよねえ。