新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

情けない有権者

2009年01月10日 07時44分53秒 | コラム・エッセー

 パレスチナ自治区のガザで紛争が起きている。

 イスラエル軍が攻め入って、イスラム原理主義組織のハマスと戦っている。

 どちらがどうなっているのか、新聞やテレビで知る以外の情報はないが、子供を含む民間人にも、多くの犠牲者が出ているようだ。

 国連の「安全保障理事会」では、「停戦決議」を採択した。賛成14国、棄権1国だった。

 棄権はアメリカだった。

 私のような普通の平和主義者が考えれば、全会一致の賛成と考えるのだが、冷厳な国際社会では、そんな訳にはいかないようだ。

「イスラエル軍のガザ全面撤退」に言及した決議案だったことが、アメリカの棄権に繋がったらしい。

 やはり外交には国それぞれの利害がからみ、平和を希求する決議と言えども、全会一致とはならない。

 そんな厳しい国際社会の中にあって、後生大事に「憲法9條」を掲げている日本が、何をよりどころにして生き延びるつもりだろうか。

 日米同盟を締結している日本が、「集団的自衛権は保有しているが、憲法の規定によって行使できない」と言って憚らない。その軛から抜け出せない。

「日本が攻撃されたら、同盟国のアメリカが助けてくれる。その過程でアメリカが攻撃されても、日本はアメリカを助けられない」 

 これが日本政府の憲法解釈だ。

「世界で唯一の核被害国である日本であればこそ、核武装の放棄を強く訴えることができる」

 この論理も結構な話だ。

 しかし、核の傘の下にも入らずに、厳しい国際社会の中で生きて行けるのだろうか。

 ソマリア沖の海賊問題も起きている。

 中東に原油を依存している日本だ。海賊対策を他国だけに委ねるわけにはいかない。

 不況対策も緊急を要する。だから「定額給付金」をいい加減にしていいとは言わぬ。「派遣切り」問題も早急に対策を講じなければならない。

 同時に、ソマリア沖対策も緊急事項なのだ。

 安倍元首相が掲げた「戦後レジームからの脱却」は、今や立ち消えとなってしまった。

 福田前首相は、「隣り近所の人が嫌がることはしない」論理を言っていた。その間、隣り近所の国は、勝手気ままな約束破り。尖閣諸島付近の資源開発問題だ。

 拉致問題も一向にラチが明かない。

 北方領土もしかり。竹島も実行支配されたまま。

 それもこれも、何もできない弱虫日本と侮られているからだ。

 いまさら強くなろうとは言わない。しかし、自分を護る気概を持つ国になりたいと思う。

 その気概を持ってこそ、尊重される国になれる。尊重される国にならなければ、お金をどんなに使っても感謝はされない。湾岸戦争で証明済みの事実だ。

「定額給付金をもらいますか?」

 そんなインタビューをするマスコミはまことにお粗末。

 一方、「地元で焼き肉を食べます」と答えている閣僚もお粗末だ。

「どのように使うか、私の勝手だ!」 とは言えないのか。

 あるいは、「寄付します」 でもいいではないか。

 足元の景気対策も緊急課題だ。下らない質疑で時間を浪費せずに、どんどん進めてほしい。

 ソマリア沖対策も、国益と国際信義に関わる重要問題だ。国の尊厳と存続がかかっている。

 さほど優れた審議能力ではなさそうだが、もう少し効率的に使えないものか。

 情けない国会問答を見て、腹を立てている私。腹を立てているだけで何もできない。

 どう考えても、情けない有権者だ。

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