香しい道だった。だから、勇んで先へ進んだ。
立ち止まって考えたこともあった。「引き返すべきかな?」と、思ったのだ。
しかし、懸念は払いのけた。その道には温かくて妖しい悲しさがあった。
今にして戻り道なし実万両 ひよどり 一平
(いまにしてもどりみちなしみまんりょう)
香しい道だった。だから、勇んで先へ進んだ。
立ち止まって考えたこともあった。「引き返すべきかな?」と、思ったのだ。
しかし、懸念は払いのけた。その道には温かくて妖しい悲しさがあった。
今にして戻り道なし実万両 ひよどり 一平
(いまにしてもどりみちなしみまんりょう)
悲しみというヤツ、前触れもなく突然やってくる。
「悲しみよこんにちは」のセシルのような少女がいなくても、悲しみは現れます。
一時凌ぎとしては、冬なら葉牡丹の裏に棲まわせましょう。
春なら・・・・うーん、春になったら考えます。
あまりにも寒いので、今のところ思考が止まっています。
葉牡丹の裏に悲しみ棲まわせる ひよどり 一平
(はぼたんのうらにかなしみすまわせる)
ドカッという大雪があった。首都圏に住む人々にとっては、ビックリの大雪だった。
その雪の融ける間を与えず、ガツーッと寒波がやって来た。いまだに続行中だ。
とにかく寒い。私の思考回路は凍りそうだ。いや、ほとんど凍っている。
それでも夢は消えない。どんな夢かって?チッポケはことなのだが、それは内緒。
我にまだ消えぬ夢あり冬木の芽 ひよどり 一平
(われにまだきえぬゆめありふゆきのめ)