新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

面白偏屈お医者11月編その二

2007年11月30日 06時58分49秒 | 日記・エッセイ・コラム

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 年末ジャンボ宝くじ車 2007.11.27

 このところ宝くじのコマーシャルが盛んだ。景気がいいからなのか悪いからなのか。とにかく売りつけようとして大わらわ。
 
 日比谷公園前には、このようなバスを繰り出して販売をしていた。
 珍しかったのでパチリ。

 面白偏屈医者の耳鼻科。

 制服ジイさんは、ノドに刺さったウナギの骨を持って、イソイソと引き揚げた。

 次の患者は私だ。

 お医者はカルテを見ながら、

「今日はどこが悪いのですか?鼻、ノド、耳?」と訊ねた。

「鼻とノドです」

 しかい私の答えには反応を示さない。まだ既往症のカルテを読み切れていないのだ。

「この前のは治ったの?」

「ええ、今日は別ものです。なにしろ丹精ですから……」 私は余分なことを言った。

 お医者は怪訝そうな顔。

「タンセイ……って?」 私の顔をまじまじと眺めながら、質問をしてきた。

「心こめて病気して……でしょうかねえ」と、私。

「フーン、なるほど」 と、えらく気に入った様子で、「上手いこと言いますねえ。一病息災と言いますから、軽い病気ならかえって健康なぐらいだよねえ」、と反応してきた。

「お国の負担を掛け過ぎになるので、気が咎めてるんですよ」 と応酬した。これは余分だったらしい。

「そのために私たちがいるんだよ!私たちがいるからこの程度で済んでいるンでしょ!私がいなかったらいきなり大病で、それこそ國の負担は大変ですよ」と、大いなる切り返しに遭った。

 そして、「40代50代の内科医を見つけといたらいいよ。そうなったら盤石だ」と、これはお医者のアドバイス。

「なんで40代50代ですか?」

「だって、あなたより早く死んだらまずいよ!そうでしょ!」

「まあ、そりゃあそうですけどねえ」などと、適当な相づちを打った。まだノドも鼻も診てくれていない。早く切り上げないと、ほかの患者に申し訳ない。

「この辺で40代50代の内科といったら、誰かなア」 お医者は本気になって考えている。

「○○さんは60過ぎているし、▲▲さんは幾つかなあ」とやりだした。

「先生、内科はいいですよ。私は耳鼻科が問題なんンですから……」

「そうか、そうか、そうですねえ。そン時に考えればいいんですよねえ」

 やっと診察に取りかかった。

 忙しい時間ではなかったが、幾人かの人が待っているのだ。私が恨まれる羽目になる。

 風邪の初期だという診断で、解放された。

 このお医者、どうやら長幼の序をわきまえて接してくるらしい。だから居心地がいいのだ。

 とは言え、国の医療問題を悪化させないためには、こんな老人になってはいけない。

 大いに反省した。

 

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面白偏屈お医者11月編その一

2007年11月29日 07時20分36秒 | 日記・エッセイ・コラム

 鼻がツンツンしてきたので、面白偏屈医者のやっている耳鼻科へ行った。私はそこの常連患者だ。

 前の患者は、私より少し若そうな制服ジイさんだった。

 よせばいいのに、お医者の前に座ったトタン、彼は眼鏡を外した。

「眼鏡はしていていいですよ、ウチは眼科じゃなくて耳鼻咽喉科です!」、とお医者の一発。

「あっ、スイマセン」と、制服ジイさんはシドロモドロ。

 さらに悪いことに、お医者の前でスリッパを脱いだ。

「スリッパは脱がなくていい!脱ぐなら履くな、履いたらぬぐな。ハッ、ハ、ハ………」 

 ますます制服さんの体勢は悪くなっていく。

 しかも、診察の動機がふるっている。

「どうしたンですか?鼻、ノド、耳……?」

「ノドです。魚の骨がつっかえたらしくて………(モグモグモグ)……」 制服さんの歯切れはすこぶる悪い。

「何食べたの?」

「魚です!」 再度の質問なので、制服さんも苛立ったのかキツイ語調。

「メダカかサメかを聞いているンです!」 お医者はますます言いつのる。

「ウナギです!」

「フーン……」と、お医者は制服さんのノドを覗き込んだ。「オーッ、あった、あった!」

 ウナギの骨がノドに刺さっていたらしい。

 それからが大変。ナースさんに舌を引っ張らせておき、お医者がピンセット様の器具で骨を取り出した。

「ホーラ、こんなに大きい!」

 制服さんに見せていたが、残念ながら私からは見えない。

「▲▲さん、黒っぽい紙を持ってきて!」 お医者がナースさんに命じた。

 持ってきた黒っぽい紙の上にクダンの骨を置いて、

「サア、これが犯人です。イヤ、ハンコツ(どうやら犯骨のことらしい)かな?」などと言いながら、お医者は上機嫌で紙を制服さんに手渡した。

 記念として犯骨(?)を渡したものらしい。あくまでも愉快なお医者だ。

「もう大丈夫ですよ。もしダメだったら、また来てください、ハイ!」

 お医者は別のカルテを手にした。

 次は私の番だ。

 長くなりましたので、私の診察状況は明日のブログで報告します。

 私に対しても、数々の迷言があって、楽しいひとときでした。

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テンデンバラバラの鴨  2007.11.25

 写真は11月25日撮影。11羽の鴨は、テンデンバラバラに動いていた。

 つまり、みんな個性派なのでしょうか。珍しく思えたので撮りましたが、もともと鴨ってそんなものなのでしょうか。

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日比谷公園の紅葉

2007年11月28日 05時54分27秒 | 日記・エッセイ・コラム

 昨夜、孫2人と祖母の3人を殺害した男が逮捕されました。祖母の義弟だそうです。

 金銭がらみのトラブルらしいのですが、巻き込まれた孫2人が哀れです。

「運が悪かったねえ」、という言葉では言い尽くせません。運が悪くとも、なんとか守りきるのが大人ではないでしょうか。

 

 昨日の昼、仕事場から少しばかり足を延ばし、日比谷公園の初冬を散策。

 もう紅葉も盛りを過ぎた様子でした。

 昼休みの時間帯でしたが、うすら寒いせいか、サラリーマンの姿は多くありませんでした。

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 落葉が風に舞う瞬間もありましたが、シャッターが下手で、ナイスキャッチはできませんでした。せっかくのチャンスでしたのに、残念です。腕を反省せずに、風を恨みます。

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 池の端の樹木が(本来なら樹木の名前を書くべきところ、知りませんので悪しからず)、まだ紅葉を残してくれておりました。

 とても静かな時間を過ごすことができました。

 ブログのことを考えなければ、きっとこのような時間を作らなかったと思います。

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白い山茶花

2007年11月27日 06時43分38秒 | 日記・エッセイ・コラム

 公園を散歩していた時の話です。

 双眼鏡を手にした老人が、私に話しかけてきました。老人といっても私よりは若い。

「今日は何種類ぐらい来てますか?」

「………?」

 私は質問の意味も分かりませんでした。

「8種類ぐらいかなあ」

 彼自身の自問自答でした。

 私はやっと、問いかけの内容を察することができました。
 彼は鴨の種類を訊ねたのです。

「さっき聞いたところでは、7種類らしいですよ」

 知ったかぶりで答えたら、

「いや、今日は8っは来てますよ]と、老人は8種類にこだわっております。

「8種類ですかあ?」

 私にはどっちでもいいので、中途半端に受けていたら、

「あれはマガモ、その横の2羽がカルガモで、それそれスーッと行ったのがオナガですよ」

 確かに7~8種類の名前を教えてくれました。

 話し相手を捜していた風情です。つまり、私はカモにされたのでした。

 しかし、決して不愉快ではありません。彼の気持ちは分かっているつもりです。

 その老人は、私の話題には素っ気ない返事でした。

「この山茶花は、なんという種類ですかねえ?」という私の問いに、

「こんなのは何処にでもありますよ!」

 とりつく島もない返事でした。

 それでいて、木の上の小鳥の声を聞きながら、今度は小鳥の説明に入りました。

 ありがたいことでした。

 別の探鳥ポイントへ、私を案内したい申し出がありました。丁重にお断りしました。

 今日の写真は、その時の山茶花です。その老人には興味のなかった花ですが、可愛い花ですので、見てやってください。

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 山茶花2題 2007.11.25

 

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生命の神秘

2007年11月26日 16時21分55秒 | 日記・エッセイ・コラム

 月探査衛星『かぐや」が、私たちにさまざまな映像を見せてくれています。

 月の表面から地球が上る様子には、感激しました。月の裏側を見せてくれたのにも、大いに驚きました。

 もはや、童謡や童話の世界が成り立たなくなったようにすら感じます。

 もちろん技術の進歩がもたらしてくれた恩恵なのでしょう。感謝しなければならないことです。

 一方、私は、やはり宇宙の神秘を強く感じました。

 技術が宇宙の実態を暴けば暴くほど、宇宙創生の神秘を感じます。

 生命の神秘や輝きについても、私たちを驚かせ、勇気を与えてくれます。

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セイタカアワダチソウ 2007.11.25

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タンポポと枯葉  2007.11.25

 

 先日の散歩の折、あれだけの権勢を誇っていたセイタカアワダチソウが、周りの蔓に絡まれていた形で、枯れ果てておりました。気息奄々の態です。

 さすがの悪逆非道の彼らも、時世時節には勝てない様子でした。

 しかしその傍らでは、あのか弱いタンポポが、枯葉の重なりから顔を見せておりました。

 温暖化の影響と考えることも出来そうですが、私はそこに、生命の神秘を感じます。

 生命の輝きを見つけた思いです。

 この世界、まだまだ捨てたものではないんだなあ、と思ったりします。

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