新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

網を打つ

2020年07月31日 06時50分01秒 | 写真と俳句

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    黙々と網を打つなり夏柳   ひよどり 一平

 (もくもくとあみをうつなりなつやなぎ)

  ・・・・・・・

 昨日のこと。遠目には池の中に網を入れているように見える。

 この池に大きな鯉がいるにはいるが、獲ってはいけないという極まりになっているので、網を入れてはいけないだろうと思いながら、しばらく様子を見ていた。

 そのうちに姿が見えなくなってしまった。

 はじめから魚を獲るつもりではなかったのかも知れない。

   ・・・・・・・

 今日も電車に乗って他出。コロナが怖いとか、面倒くさいなどと言ってはいられない。

 ひたすら無事に終わることを願うのみ。

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われを見おろす

2020年07月30日 08時13分14秒 | 写真と俳句

           

   向日葵のわれを見おろす高さかな    ひよどり 一平

  (ひまわりのわれをみおろすたかさかな)

   ・・・・・・・

 外出という身近な行動に、コロナに感染するかもしれない危険が潜んでいるという不気味さ。

 もちろん私が憶病ということはあるが、選んで乗った品川行の急行も、既に乗っていた乗客がソーシャルディスタンスとやらで、しかも互い違いに座っている。空席であっても隣には座りにくい。

 コロナは世の中の効率性や経済性を下げている。更には人情をどんどん薄くしている。

 経済を崩壊させないために、抑制しながら行動するのは分かるが、感染が怖いからといって隣席を空けて置きたいという意識。

 もはやそこには、「譲り合って座る」という雰囲気はない。

    

 

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脚の萎え

2020年07月29日 09時00分26秒 | 写真と俳句

    百日紅散歩して知る脚の萎え    ひよどり 一平

   (さるすべりさんぽしてしるあしのなえ)

    ・・・・・・・

 私の掛かりつけ医は都心にある。

 既往症やら進行中の病気があるため、居住地近くに見つけるいとまがなかった。新入社員時代から引き続き、その病院の世話になっている。縁が切れなかったのだ。

 常々なら多少の遠距離は厭わないのだが、新型コロナを考えると尻込みする。

 小池知事からあからさまに「東京に来ないで!」と言われればなお更ののこと。

 昨日は検査だった。時間の調整が出来ず、通勤時間と重なってしまった。

 なんとか知恵を絞って、「三密」を避けることはできた。

 が、やはり疲れた。

 

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青紫蘇や

2020年07月28日 06時37分57秒 | 写真と俳句

    青紫蘇や慕情は遠き母のこと    ひよどり 一平

  (あおじそやぼじょうはとおきははのこと)」

   ・・・・・・・ 

 亡き母との思い出の一つに、艦砲射撃の夜がある。六十余年も前のことだ。

 終戦の年の7月某日の深夜こと。父は仕事の関係で家にいなかった。

 アメリカ第七海隊の艦砲射撃を受け、大降りの雨の中、母が弟の手を引き、私は三歳の妹を抱いて山のトンネルへ逃げ込んだ。

 私は国民学校五年生で、弟は三年生であった。

 後で知ったことだが、その艦砲射撃は少し離れた軍需工場のある街を狙ったもので、わが町に被害はなかった。

 父母は既に亡く、母に手を引かれて逃げた弟も他界した。実家は、敗戦の後に生まれた末弟が継いでくれている。

 あの頃はかなりの食糧難で、狭い空き地に南瓜やさつま薯などを育てていた。

 紫蘇もあったかもしれない。

  ・・・・・・・

 今日は朝早くから東京へ。

 コロナ感染を考えれば行きたくないのだが、私の敵はコロナだけではない。

 

 

 

 

 

 

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夏の暁

2020年07月27日 07時31分27秒 | 写真と俳句

           

       夏暁や友は病の床の中    ひよどり 一平

      (なつあけやともはやまいのとこのなか)

       ・・・・・・・

 同級生の娘さんから頂いた故郷の海の朝。同級生は病に臥せっているのだとか。

 同級生が娘さんに依頼して、わざわざ未明の海を撮ってくれたのだ。

 病状の詳細を聞いていないが、快方に向かっていて欲しいと願って止まない。

     

       

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