新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

蛇苺

2021年05月31日 06時24分30秒 | 写真と俳句

   寂しさを譬へてみれば蛇いちご     ひよどり 一平

  (さびしさをたとえてみればへびいとご)

   ・・・・・・・

    蛇苺には毒がないとのこと。

 しかし、子供の頃から長い間、有毒だと聞かされていた。

 後年になって毒がないことを知っても、すぐさま喜んで接することは出来なかった。

 名前に「蛇」が付いていたので、気味悪がって、自然に避けていたのだ。

 だから、蛇苺は孤独なのです。

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鴉との距離

2021年05月30日 10時36分39秒 | 写真と俳句

    鴉との間合いここまで風薫る     ひよどり 一平

   (からすとのまあいここまでかぜかおる)

    ・・・・・・・

 鴉との間合いをとるのは難しい。近寄れば逃げ、素知らぬふりをすれば寄って来る。

 相手がどう考えているかは知らないが、私は無視するふりで押し通す。左目で本を読み、右目で鴉を眺めると言った要領だ。

 両目を鴉に向けると、鴉はさっと逃げの態勢に入る。

 私の説が正しいかどうかは別として、私はそんな感覚で、鴉を撮っている。

 さて、人間様との間合いは、どう考えればいいのだろうか。

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釣り師は無口か?

2021年05月29日 09時05分20秒 | 写真と俳句

 

    夏柳釣り師並んでゐたりけり    ひよどり 一平

   (なつやなぎつりしならんでいたりけり)

    ・・・・・・・

 この釣り場では、釣り師がこんなにも集まって糸を垂れていることは珍しい。

 ほとんどの場合、彼らは大きく離れて糸を垂らしている。

 通常、この写真の上で言えば多くても二人程度なのだ。

 しかし今日は、密着して糸を垂らしているばかりか、二言三言、何かを話している様子であった。

 新顔の釣り師が加わったのだろうか。あまり見ない光景であった。

 

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戦後派の生き残り

2021年05月27日 17時58分36秒 | 写真と俳句

     じゃがいもの花戦後派の生き残り     ひよどり 一平

  (じゃがいものはなせんごはのいきのこり)

    ・・・・・・・

 昭和二十年八月十五日、日本はアメリカ軍(正しくは連合国軍)との戦争に敗けた。無謀な戦争であった。

 当時、私は小学校五年生だった。アメリカ軍の空襲に逃げ惑った記憶は鮮烈だったが、食糧不足もまた強烈なものであった。

 その頃、じゃがいもは、貴重な主食であった。戦後派の一方の雄であった。

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枇杷黄ばむ

2021年05月27日 11時17分51秒 | 写真と俳句

     医院へと行く道筋の枇杷黄ばむ      ひよどり 一平

    (いいんへとゆくみちずじのびわきばむ)

     ・・・・・・・

 大きな道をまっすぐ行く右側に、新しい医院ができた。新しいと言っても、できてから十年以上は経っている。

 ここのところ数年来、私はインフルエンザの予防接種をその医院で受けていた。新型コロナのワクチンを接種して貰えるかと思ったのだが、残念ながらしていないらしい。どんな事情があるのだろうか。

 そんな道筋の右側に、大きな枇杷の木がある。今年もたくさんの実をつけた。

 その枇杷の実が、黄色く色づき始めた。

    ・・・・・・・

 自動車の定期点検のため、これから外出する。

 しっかり降りそうな空模様だが、予約していたので止むを得ない。

 間もなく運転免許証の更新がやって来るが、今度こそ最後の更新にするつもり。

 

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