新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

荷風の忌

2009年04月30日 00時30分13秒 | 写真俳句・エッセー

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  永井荷風は、私の好きな作家の一人だ。優れた随筆も多い。

 自然主義が主流であった当時、耽美的とも言える作風で読者を魅了した。

「すみだ川」(明治42年発表)、「日和下駄」(大正4年発表)などが代表作。

「すみだ川」は好きな作品の一つだ。

 その彼が胃潰瘍で逝去したのは、昭和34年4月30日。79歳であった。

 歳時記では、4月30日を「荷風忌」としている。

 先日、カメラを下げて隅田川べりを歩いた。

 そのおり、息子が老母をいたわる車椅子姿に会った。すこし恥ずかしかった。

   荷風忌や大川端を車椅子   鵯 一平

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昭和の日  

2009年04月29日 06時19分19秒 | 身辺雑記

 今日(4月29日)は昭和の日。

 以前、今日は天皇誕生日だった。昭和天皇が崩御され、新しい天皇(平成)が即位されてからは、天皇誕生日は12月23日となった。

 4月29日と言えば、ゴールデンウイークの重要な位置の日だ。「みどりの日」として祝日に残した。

 その後さらに議論は進展し,休日の大型化を維持しつつ激動の昭和時代を記念しようということになり、昭和の日となったようだ。

 同じようなケースでは、明治節があった。11月3日が明治天皇の誕生日であったからだ。

 その後、明治節は文化の日となって残っている。

 私は昭和9年生まれ。あの激動の昭和を生きたという思いが強い。そんな私にとって、「昭和の日」はやはり感慨深い。

 日本国として、そして日本人としての誇りを持ちつつ、今後も国際社会の一員として存在し続けるためには、あの辛かった昭和を忘れてはならない。

(忘れてはならないと思うのは、昭和一桁世代の思い過ごしだろうか?)

 卑下することなく、奢ることなく、単なる懐旧的な思いに浸るのでもなく、子々孫々に伝えるべき国家を作るうえにも、「昭和」を正しく認識し続ける必要があるように思う。

 あの「昭和」を正しく検証し、健康で平和な日本を発展させなければなるまい。

 これから孫を迎えに行く。「疲労蓄積週間」を大いに楽しみたい。

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ツクシとスギナ

2009年04月28日 06時15分14秒 | 写真俳句・エッセー

 子供の頃、「ツクシ誰の子、スギナの子」と唄った覚えがある。

 それ以外の言葉は思い浮かばないし、節回しもはっきり覚えていない。

 ツクシはスギナの子供だ。 

 秋になるとスギナは枯れた姿になる。しかし、その後も地下茎や根は地下で生きている。

 春を待って、その根や地下茎から、胞子をつける特別な胞子茎が動き始める。それがツクシだ。

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 上の写真は、ツクシ(つまり胞子茎)が現れ、周囲にスギナも芽を出したところ。

 日数が立てばツクシが枯れ、スギナが残る。

 そのスギナは、今、来春の活動に備え、精一杯の活動中。畑地であろうと土手であろうと、目立たぬようにしながら、努力しているのだ。

 呼ばれてもそっぽ向くなりつくしんぼ   ひよどり

 呼ばずとも控へてをりしすぎなかな    ひよどり

 これは私の好き勝手なイメージ。

 さしずめわが家にあっては、孫娘と老爺の関係だろうか。

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酔い方の癖

2009年04月27日 06時56分40秒 | 身辺雑記

 酒を呑めば酔う。大酒を呑めば、時には泥酔をする。

 SMAPメンバーの草なぎ剛が逮捕された。「公然わいせつ罪」の現行犯であった。35時間の拘禁だった。

 例によって、テレビは連日の大騒ぎ。どのチャネルでもワイドニュースで取り扱っていた。

 報道によると、23日の深夜、大量に酒を呑んだ上、赤坂付近の公園で素っ裸になり、奇声を発していたらしい。

 近所の人の通報の通報によって、逮捕劇となった。

 家宅捜査まで行われた。薬物を用心してのことだったのだろうか。識者の話では、このような場合、通常家宅捜索があってもおかしくないらしい。

 人気タレントとは言え、これほどの騒ぎになるのは珍しい。

 鳩山総務大臣は、「最低の人間」発言をしてすぐさま取り消したりした。彼らしい軽薄なドタバタ。余分な付録物語が付加された。大臣とも思えない。腹の浅さが見えてしまう。

 私の知人をはじめ、街の人のコメントは草なぎ君に同情的だ。

「あんなに真面目で、誠実そうな人なのに……」

「酒呑んで騒いだだけでしょうに、逮捕はひどすぎたわよねえ」

「家宅捜査をするほどのことだったのだろうか」

「きっとストレスが凄かったんだねえ」

 概して言えば、極めて同情的だ。逮捕した上、家宅捜査をしたことも気に入らない様子。

 街の声は面白い。虚像か実像か知らないのに、テレビでの「草なぎ剛」像をもとに発言している。

 それはそれでいい。しかし、泥酔した上での公然わいせつ罪は事実だったのだ。明らかなる刑法違反。

 だとすれば、「逮捕」に対する批判や非難はあたらない。警察が法律に照らし、粛々と役目を果たしただけだ。

 要は今後の処分だ。起訴するとか、起訴しないとか、法的な処理が進められるとき、捜査で明らかになった事実に彼の日頃の行状や弁明を加味して、判断されるのだろう。

 テレビや映画で見ている草なぎ剛が、真の彼であるかどうかもわからない。

「酒飲みは本性を違わず」という言葉もある。なにしろ、酒はきちがい水なのだ。

 私の後輩に、他人の宴席に入り込んで、カラオケを唄っていた男がいた。

「あっ、この歌は唄える!」 そう思って、よその宴席へ入ってしまったのだ。やはり、どこか判断の捻子が緩んだのだろう。

 翌朝、唄ったことは綺麗に忘れていた。

 呑めば判断が狂ってしまう人はいるのだ。しかも、それは癖になる。

 そんな観点から見て、G7の折の中川前大臣の件を、どのように思えばいいのだろうか。

 大臣は辞任した。しかし、国会議員を辞めたわけではない。

 日本国の信用も権威も失墜した事件だった。国は大きな損害を被ったはずなのだが。

 国会議員は選挙民に選ばれた人。その事実があるので、酔っぱらって外国から大笑いされたぐらいでは、議員を辞めなくていいのだろうか。妙な文化だ。

 間もなく「裁判員制度が」が始まる。

 今回見せた街の反応は、今後の具体的な裁判にあっても現れるのだろうか。

 裁判員制度の難しい所以だ。

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私は愛国派

2009年04月25日 06時09分23秒 | コラム・エッセー

 私は右派でも左派でもない。愛国派だ。

 私は保守でもリベラルでもない。愛国者だ。

 愛国者と言うと、極右活動家と思われた頃があった。そんな意味の愛国者ではない。

 日本の歴史と伝統を守り、この国の領土と国民の財産・生命を守りたい。その意味の愛国者だ。

 国民の生命や財産を守るにあたり、誇りを失わないことは当然の話だ。

 国のために生命を投げ出していいとは思っていない。やはり生命は惜しい。

 しかし、生命が欲しいためだけの理由で、理不尽な強制には屈しはしたくない。やはり、誇りは失いたくない。

 ミサイルを撃ち込むぞと恫喝されても、屈したりはしたくない。

 そのような私だが、いや、そのような私であるがゆえに、この国の現状に満足はできない。

 外交や政策の実行にあたり、その場限りの一時凌ぎで逃げてはいけない。

 そんなことを考えたとき、現状には疑問を抱いてしまう。歳のせいだろうか。

 このままの日本で、いいはずがない。子供や孫たちに、嘆きを押しつけることになりそうだ。

 国家像をどのように考えるのだろうか。

 この国をどのような国にしたいか。面倒な話は先送りしているのではないか。

 国防の問題をどう考えるのか。このままの日米安保条約で、大丈夫なのだろうか。

 福祉の問題をどう考えるのか。少子高齢化の進展に、対応できるのだろうか。

 国家財政をどう考えるのか。このままでは、子孫にツケを残すことになってしまう。

 教育をどう考えるのか。将来を託すに足る若者が育ってくれるだろうか。

 正直なところ、現在の日本の政治家に、心からなる信はおけない。

 世襲制の制限について、声を上げた自民党政治家がいたが、潰されそうな雰囲気だ。

「職業選択の自由を侵害する」 これが反対の理由らしい。笑ってしまうね。

 現在の自民党は、世襲議員がかなり多い。幹部にも多い。だからすんなりは行くまい。しかし、それを乗り越えられなくては、自民党の未来はない。

 政治家の最大の心配事は、自分が当選できるかどうかということ。国の話は2番目だ。

 だから、マスコミなどが実施する世論調査が、気になってしかたがない。

 論議はいつも支持率からスタートし、支持率で終わってしまう。

 嘆いているばかりではダメだ。今年こそ大転換記にしなければならない。

 再生日本の礎を、今度こそしっかり創ろうではないか。

 愛国者の私は、心からそう思っています。

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