男の背中はものを言うらしい。
ことが期待通りに運んだ時、男の背中は、意気揚々と角張っているのかもしれない。
反面、うまく運ばなかった時の背中は、貧相に肩を落としているのだろうか。
女性に思いを寄せているときの男の背中は、どのような表情を見せるのだろうか。
正直と言えば正直なのだが、私としては、「やせ我慢」を背中で見せたいな。
背中では何も申さず穴惑ひ ひよどり 一平
秋も半ばで寒くなってくると、蛇は冬眠のために地下にもぐる。
そんなことから、俳句では、「蛇穴に入る」などの季語が生まれた。
仲秋以降になっても地下に入らない蛇がいる。
その蛇にとっては至極当然のことなのだろうが、
俳句では、「穴惑ひ」という季語を生み出した。
蛇には蛇の事情があって、深く惑っていたのだろうか。