新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

桜の孤独

2008年03月31日 08時28分23秒 | 写真俳句・エッセー

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フルート練習場 2008年3月30日撮影

 今朝は冷たい雨。僅かだが、北よりの風が吹いている。 

 昨日は曇り空だった。

 夕方までには降って来そうな情報だったので、市民の森へすっ飛んた。
 28日に八分咲きだった桜が、満開になっているはずだった。

 昼近くの時間だったので、車は渋滞。

 予想通り、桜は満開だった。

 花見客もどっと押し寄せていた。

 上の写真は、3月29日のブログで、「桜咲く只今フルート練習中」と詠んだ桜である。

 女性二人が立っていた付近は、「只今中高年の宴会中」であった。

 遠目に見たところ、ビール瓶とワンカップが並んでいた。

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賑はひて真中の花は孤独なり2008年3月30日撮影

 上の写真は、昨日3月30日のブログで、「離れゐてベンチに憩う花疲れ」と詠んだベンチ付近である。

 昨日は角度を変えて撮影したのだが、桜の下は家族連れでイッパイ。

「花疲れ」の年代ではなく、子供連れのグループで微笑ましい。

 もう桜は見ていない。

 食べることと飲むことで夢中。子供達のエネルギーは素晴らしい。

 高齢者医療制度に対する怒りなど、一瞬、忘れてしまう嬉しい光景だ。 

「花疲れ」は、高齢者専用の季語なのだろうか。

 いや、帰宅後の親たちにも、きっと「花疲れ」が訪れるに違いない。

 とにかく今は、若い家族のエネルギーに囲まれ、満開の桜が所在なさげだ。

   賑はひて真中の花の孤独なり   鵯 一平

 今日で平成19年度は終わり。

 明日からは新しい会計年度を迎える。

 新年度政府予算はどうなるのか。

 道路特定財源問題はどんな決着をするのか。

 昨夕のNHKの番組で、首相インタビユーが組まれていた。

 政治の混乱に対する特効薬もなく、弱り切った表情に見えた。

    賑わいて 福田首相の孤独なり

 などと言いたくもなるが、駄洒落を言っていて済む話ではあるまい。

 このままでは漂流日本丸が沈没してしまいますぞ。

 

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花疲れ

2008年03月30日 07時51分06秒 | 写真俳句・エッセー

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離れゐてベンチに憩う花疲れ

 桜の花は、すべての木が一斉に咲き競う。

 順番に咲くなどということはしない。

 咲くとなったら、否も応もなく、公園全体の桜が満開まで突っ走る。

 それぞれの木が、ほかの木のことなどに頓着なく、ただひたすらに咲く。

 しかも、すべての花々からは、妖しげなエネルギーが放出される。

 そんな桜を見ようとて、人間様もどっと繰り出してくる。

 どこからともなく、老若男女が集まってくる。

 赤ん坊を乗せたベビーカーの一団に出会ったりもする。

 しかもそのような人々は、一本一本の木に立ってじっと見上げている。

 丹念に見て回る。省略はせず、愚直なまでに木の下に立って眺めるのだ。

 遠くから一望する楽しみ方はしない。

 そして、「凄いねえ、きれいだねえ」、と感嘆の声をあげる。

 このような見方で花を観察しているのだから、疲れるのは当たり前。

 若い人であれば、家に着いたころに疲れが出るが、年配者ともなれば、もうその場で参ってしまう。

「やれやれ、疲れたねえ」

 そんなことを言いながら、ベンチに腰を下ろす人がいても、これは当然のこと。

 その段階で初めて、公園全体の開花模様を鑑賞したりしているのだ。

    離れゐてベンチに憩う花疲れ   鵯 一平

 俳句では春の季語として、「花疲れ」がある。

 人出が多くくたくたに疲れ、家にたどり着いたころにはすっかり草臥れてしまったこと。

 実のところ、加齢が進めば家までもたない。

 傍らのベンチに、「どっこいしょっ」と、腰を下ろしたくなってしまうのだ。 

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桜咲く

2008年03月29日 07時53分19秒 | 写真俳句・エッセー

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八分咲き(桜) 2008年3月28日
(クリックすると大きくなります)

 昨日、午前中は晴れ。

 すべての用事を放り投げて、市民の森へ行った。

 ぱーっと桜が咲いていた。
 ほぼ満開。八分咲きとでも言っておこうか。

 家族連れが沢山繰り出していた。
 風もなく、絶好の花見日和だった。

 

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桜咲く只今フルート練習中
(クリックすると大きくなります)

 少し離れた広場でも、桜が競って咲いている。

 そよ風に乗って、妙なる音色が聞こえてきた。

 桜の木の下で、女性が二人、フルートの練習をしていたのだ。

 2~3人の女の子が、譜面台をのぞき込んでいる。

 さほどの手練れとは思えぬ音色だったが、春らしい風景だった。

        桜咲く只今フルート練習中   鵯 一平

 これから恒例の外出。

 

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にらめっこ

2008年03月28日 09時52分59秒 | 身辺雑記

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にらめっこ(パンジー) 2008年3月23日撮影

 昨夕、後輩(K君、Y君)とイッパイ。

 蕎麦焼酎を呑ませてくれるいつもの居酒屋ではなく、日本酒の店にはいった。
 二人はビールの大ジョッキの後、熱燗の日本酒を三合徳利で遣り出した。

 私はと言えば、小さなグラスビールをチビリチビリ。
 私の前にも盃はあるのだが、二人は私に日本酒を呑ませない気でいるらしい。

 病気直後は緊張して酒を呑んでいた私も、この頃はタガが緩んだようだ。
 日本酒がほしかった。

 しかし、両君とも私に日本酒を勧めない。
 二人だけで遣り取りをしている。

 私たちの話題は、あっちへ飛んだりこっちへ戻ったり。
 昔語りが中心だ。

 K君もY君も、滅多なことでは自分自身の話はしない。

 Y君は誰かに話をさせる仕掛けをするタイプだ。
 私はそれに乗せられて、いつも言わずもがなのことを言ってしまったりしている。

 K君は黙って聞いているタイプ。
 自分のことも言わないし、他人に話をさせる仕掛けもしない。
 それでいて、時折はギャフンと言わせるツッコミをしたりする。
 私は被害者の一人だ。

 そんな雰囲気なので、話している量としては、私とY君で約80~90パーセント。
 K君が10~20パーセントぐらいであろうか。

 Y君は珍しくも、亡くなった弟さんの話をし始めた。

 彼の弟さんは、幾年か前、40代の若さで亡くなっている。
 将来を嘱望されながらも、脳腫瘍には勝てなかったらしい。

 6ヶ月間ほどホスピス病棟で過ごし、濃密な家族との時間を送って後に他界したのだそうだ。
 弟夫人の気丈な振る舞いに対し、痛く感じ入っていたようだ。

 眼を潤ませながら、Y君はしんみりと話していた。

 当然のことながら、酒量がはかどってしまう。

 私とてビールのチビリでは我慢ができなくなってくる。

 ところがK君は、徳利を掴んでいて私には注がない。
 
 私の身を案じてくれていればこそのこと。
 ありがたいことなのだが、意地汚い私は、チョッピリでも呑みたいのだ。

「1~2杯ぐらいは大丈夫だ!」
 と、盃を差し出す私。
「いや、奥さんに叱られるから!」と言って、K君の態度は揺るぎない。

 徳利を抱いたK君と盃を差し出している私との間で、しばしば「にらめっこ」の火花が散った。

 今日掲載の写真は、パンジーに思い切り寄って、にらめっこをしながら撮ったものである。

 K君との「にらめっこ」にちなんでアップした次第。

 当夜の私は、4~5杯の日本酒で甘んじた。
 考えて見れば、今の私には、そんなところが適量だったかもしれない。
 
 久しぶりに呑んだので、心地よい酔いとなった。

 堅物の抑止者がいてくれて、ありがたい夜であった。

 

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草萌え

2008年03月27日 07時49分05秒 | 写真俳句・エッセー
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草萌えや塞ぎし胸の煽りたる

 冬枯れ時代の大地は、冷たく鎮まりかえっていた。

 そこから草が萌え始めた。

 天地の理か自然の営みか。

 いかに横着者の私でも、天の摂理には逆らえない。

 それどころか、「待ってました!」とばかりに声をかけたくなる。

 草萌えのエネルギーに煽られれば、厭が応にも活発に動き出さなければなるまい。

 いつまでもチンマリしているわけにはいかないぞ。

 それが春なのだ。

   草萌えや塞ぎし胸の煽りたる   鵯 一平

 これから仕事場へ。

 

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