昨日の午前中、麻生首相による年頭の記者会見があった。
モーニング着用で演壇に立った首相は、色紙に毛筆で、「安心、活力」と書き初めをした。
毛筆が下手な私には、力強い立派な字に見えた。
国民が安心して生活のできるような、活力ある日本を実現したい。
そんな意味合いのことだったように思う。
記者たちからは、例のごとく、分かりきったような質問があった。
慣例に基づいた記者会見なので、まさに通り一遍のセレモニーだった。
内実は、難しい政局運営となりそうだ。
自民党内からは、例のごとく、「選挙の顔は麻生太郎でいいのか?」 との論議がくすぶり始めた。
そのような腰砕けの自民党なので、野党は真っ向から揺さぶりをかけている。
自民党内部にも、造反の動きがありそうだ。
「即時解散!」の連呼となろう。
実に嘆かわしい日本の政治。
経済もかつての日本ではなくなった。
第二の経済大国と思っているのは日本だけ。アメリカに次ぐ国は、EU、中国、インドのグループに移ったとのことだ。
日本はその他のグループのトップに位置しているらしい。これはアメリカの識者の弁。
かつての「アメリカに次ぐ第二の経済大国」は、すでに地に落ちた。
そんな状況下にありながら、国際的な拠出金だけは、依然として毟り取られ続けるらしい。
何故か?どうすればいいのか?
胆を据えて考えるべきではないか?
安全保障を他国に依存している国に、国際的な威信は生まれず、尊敬もされない。
そんな国は漂流の果て、いずれ海の藻屑と消えて行く。
「戦後民主主義」の害毒が、もう身体に回ってしまった。
諸外国はそのことを十分に知っている。国際的な常識となっているのだ。
罪の意識のみを植え付けられ、平和国家の美名に惑わされて「憲法九条国家」を続けて行く限り、栄光ある日本は作れない。
「拉致問題」、「北方領土問題」、「竹島問題」、「尖閣諸島問題」などのいずれも、話題にもならなくなる。もうすでにそんな雰囲気だ。アメリカが北朝鮮を、「テロ支援国家」から外したことが、一つの例ではないか。
武力行使もできず、集団的自衛権の行使を自ら縛っている日本を、誰が護ってくれると言うのか。
血を流して共に戦ってくれない国を、血を以て護ってくれる国はない。当たり前の話なのに、日本は当たり前と思っていない。
今日の首相記者会見で、麻生首相は、「中福祉、中負担」を言った。
そのような言い切り方で、「自衛権の確立」や「国際貢献 のあり方」について、問題提起をしてほしかった。
外交や国防に関する国家像についても語ってほしかった。
もっとも、それを言い出したとたんにマスコミが騒ぎ出し、麻生首相が政権を放り出すことになるかもしれない。
しかし、それを避けている限り、日本は漂流し続けて行くしかあるまい。
そして、その果ては・・・。もう言わぬ。
これから仕事場へ。年の初めの行動だ。
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