新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

時間とは戦えない

2016年05月31日 06時24分33秒 | 写真と俳句

 カメラを持ち、撮りながら歩くと、意外なほど歩ける。

 8千歩ほどならわけもない。

 が、ほとんどの場合、行きはよいよい帰りは恐いなのだ。

 帰りの道すがら、豆大福を買ったりすれば、歩くことの功罪がなかばとなる。

 いや、きっと罪の方が勝っている。

 なんぞと言いながら、今日は五月末日。

 時間とは戦えないね。

   棕櫚咲いて棒になりたるふくらはぎ   ひよどり 一平

 

 

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「樅ノ木」依存症?

2016年05月30日 09時35分49秒 | 写真・エッセー

 先ほど、山本周五郎作の小説「樅ノ木は残った」を読了した。

 かれこれ4~5回目の読了ではなかろうか。

 ご存じの「伊達騒動」を題材とし、周五郎解釈に基づき、原田甲斐を忠儀の臣として描いている。

 数度目ともなれば、すでに筋書きはほぼ知り尽くしているので、話の筋は追わない。

 原田甲斐の感懐や物腰に焦点を据えて読んでいる。

 しからばなぜ読むのか。

 2度目、3度目の頃は、鬱屈の解消法として読んだが、今はそれですらない。

 「樅ノ木依存症?」なのかも知れない。

    くったくや午後に倦みたる閑古鳥    ひよどり 一平

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牧場の牛

2016年05月29日 08時37分12秒 | 写真と俳句

 長生きしなくてもいいから、生きている限りは健康でいたい!

 今まではそんな風に生きてきたのだが、この頃、少し欲張りになってきた。

 なんのかのと理由はあるが、ちょっと先まで生きてみようかナ、と思い始めたのだ。

 もちろん、「健康に生きる」のが眼目だ。

 そのためには、「邪念を抱かないこと」が大きな条件の一つだとか。

 毎日、邪念の塊を幾つも呑み込んでいるような日常。

 嫉妬に狂ったり、怨んだり怨まれたり、物欲に走ったり………。

 ………あんた、80歳を越えたんだもの、もういいのではないかい?

 胸の片隅には、常にそんな声があるしねェ。

   はつなつや他念を見せず牧の牛   ひよどり 一平 

   写真は2011年6月2日撮影、奥日光の牧場。

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どくだみと恩讐の問題

2016年05月28日 08時05分39秒 | 写真と俳句

 昨日、オバマ大統領が広島市を訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花した。

 亡くなった御霊にとって、そして日米両国にとっても、歴史的な瞬間であったように思う。

 あらゆる恩讐は、乗り越えていかなければなるまい。

 その点、中国や韓国にとって、歴史認識は国益を追求するための外交カード。

 恩讐を越える愚は犯さない。

 困ったものですねェ~

 

 我が家の狭い庭で、どくだみが勢いよく勢力拡大を図っている。

 憎まれっ子世に憚ると言うが、私はさほどどくだみを憎んではいない。

 そこそこの憚りであれば、まさに「そこそこ」は歓迎したい。

 多少、「邪魔かなァ」程度のこと。

 しかし、気の毒なほど憎まれていますよねェ

 どくだみを嫌わない私が、やはりヘンなのかなァ~?

   どくだみや世に恩讐の限りなし   ひよどり 一平

  

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目ン無い千鳥と新妻鏡

2016年05月27日 09時49分45秒 | 写真と俳句

 カラオケ好きにもいろいろなタイプがあるようだ。

 発売後間もない新曲をものにし、いち早くご披露に及ぶ人がいる。

 一方、新旧に関わりなく、好きな歌を繰り返して歌っているタイプもいる。

 私は後者のタイプ。新しい曲を憶えられないからでもあるが、好みの曲を幾度でも歌いたいタイプでもある。

 三橋美智也、春日八郎、北島三郎、五木ひろしさんなどの歌は好きなものの例。

 好きな古い歌の中に、「目ン無い千鳥」がある。

 今は大川栄策さんほかが歌っているが、元はと言えば、昭和15年頃、霧島昇さんと松原操さんのデュエットだったとか。

 小島政二郎原作の映画、「新妻鏡」の主題歌。

 小説は読んでおらず、もちろん映画も観ていない。いくら高齢の私でも、当時はまだ小学生にもなっていなかった。

 にもかかわらず、こららの歌を私はかなり以前から知っていた。

 戦後いち早く、霧島昇さんによって流行ったのだろうか。

 戦争が終わり、世の中の雰囲気が一気に変わった。歌謡曲の世界も然り。

 「りんごの唄」が大流行した頃だった。

 「目ン無い千鳥」や「新妻鏡」は、その頃再登場したのだろうか。

 軍歌ばかりを唄っていた国民学校生徒の私たちは、昭和20年の夏以降、戦争前の歌を聞いたのかも知れない。

 だからその頃の歌に、懐かしさ以上の深い思いを抱いているに違いない。

 「新妻鏡」、「目ン無い千鳥」、「湯島の白梅」などはそれらの代表格。

 デュエットでしみじみ歌いたいものだ。(思いっきり古いハナシです)

   新妻鏡   ♪ 僕がこころの良人なら  君はこころの花の妻

            遠くさびしくはなれても  なくな相模のかもめ鳥  ♪ 

           作詞 佐藤惣之介  作曲 古賀政男

            歌  霧島 昇  二葉あき子

  でも、デュエットの場合、相手が要るもんね~

     追憶の底ひは昏し未草   ひよどり 一平

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