新聞をはじめテレビもラジオも、日本中が選挙一色となっている。
大小さまざまの十数党が競い合って、候補者を立てようとしていて、とにかく騒々しい。
おおかたは反民主、反自民を唱えていて威勢がいい。
小党に分裂して口上を述べているので、主張の相違などはわかりにくい。
日本の社会や風土に、二大政党制はなじまないのかもしれない。
石原慎太郎氏は、「小異を捨てて大同につけ」と言っていたが、政界の風潮は、「小異」を言い立てて別れているような傾向だ。
こんな状況下にあって、国民はどのような審判を下すのだろうか。
賢い国民は賢い政治体制を選ぶのだが、果たして今の日本国民は、どんな選択をするだろうか。
国民の多くは、騒ぎ立てているマスコミに左右されるだろうから、マスコミによる「その場しのぎのお祭り騒ぎ」に幻惑され、妙な結果を生み出すに違いない。
すでにテレビでは、不毛だった「五十五年体制」時代の再現を思わせるような発言が目立っている。
「平和憲法の改正などはもってのほか!」
「自衛隊なら容認できるが、国防軍はとても容認出来ない!」
中国による尖閣諸島の蹂躙や原発問題について、国民はどのように観ているのだろうか。
楽しくもあり恐ろしくもある選挙となる。
ポインセチア笑ひ上戸の人ばかり 鵯 一平