あっという間の四月でした。
いろいろなことがあったような、さほどでもなかったような。
ただ、時間だけは早く過ぎ去っていく感じ。
この道の先は原っぱ四月尽 ひよどり 一平
あっという間の四月でした。
いろいろなことがあったような、さほどでもなかったような。
ただ、時間だけは早く過ぎ去っていく感じ。
この道の先は原っぱ四月尽 ひよどり 一平
この季節、さしもの竹も、勢いが衰えてきている。
あれほどの竹の子を育てたのだから、理の当然と言えること。
「竹の秋」とはよく言ったものだ。
旧友の病気の報せ竹の秋 ひよどり 一平
太平洋戦争での日本の敗戦は、アメリカの「B29」を措いては語れない。
B29戦略爆撃機によって、日本国中が蹂躙された。
昭和20年3月10日の東京大空襲は、この爆撃機によるものであった。
片田舎の我が家付近が爆撃されたのも、このB29だ。
もちろん、広嶋と長崎の原爆投下も、B29だった。
つまり、私の少年期は、このオバケのような爆撃機によって色塗られていたのだ。
今さら恨み辛みを言っても始まらない。
哀しいかなB29は、思い出の景色の中に、重要な要素として存在している。
避難の道すがら、道路や土手に繁茂していたすかんぽも、欠かせない景物だ。
すかんぽやB29とまみえし頃 ひよどり 一平
(すかんぽやびーにじゅうくとまみえしころ)
まァ、「老いの一念」などと、肩を怒らすほどのものじゃァありません。
たとえば、「カラオケの得点は平均点を!」とか、「テレビを見ても怒らない!」など。
つぶさに公表したら恥ずかしいものばかりです。
亀鳴くや老いの一念なくもなし ひよどり 一平
遠くを郊外電車が通り過ぎたのです。
「今日はアレを撮ろう!」と思い立ち、リュックサックからカメラを取り出しました。
そこまでは順調だったのですが………。
のどけしや撮らうと待てど電車来ず ひよどり 一平
熊本地震の被災地では、まだ余震が続いている。
避難所では感染症(ノロウイルス)が発生しているとか。
余震の収束と復旧の促進を祈ります。