新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

またもやの政治ごっこ

2011年05月28日 14時21分10秒 | 身辺雑記

 IAEAのメンバーが来日し、福島第一原発の事故原因を調査している。

 その段階になって、東電側から、幾つかの新事実が公表された。

 調査されれば暴露するので、その前に公表したとしか思えない。

 東電だけが隠蔽していたのではなく、経産省や保安院も共犯者だったかもしれない。私はゲスなので、そのように勘繰っている。

 仮に共犯者でなかったとしたら、東電を管理監督する立場として、いかに無能だったかということになる。いずれにしても、近隣の住民は憐れだった。

 今までの我が国は、原発を推進する立場だった。

 しかし福島第一原発の問題以来、菅総理は突如として慎重論を言い始めた。例によって、国内的な論議は十分になされていない。

 国内にはすでに54基の原発があるのだ。「止めます」と言ったからとて、すぐに廃炉とすることはできない。

 事故原因を早急に究明し、運転中の原子炉の安全対策を施しながら、今後の方針を論議すべきだなのだ。軽はずみな発言をしてはいけない。

 もっとも、菅総理が口先で何を言おうと、もはや国民の心には響かない。まして国際社会からは、一切信用されないと思う。なにしろ、嘘の上に嘘を塗りたくっていると思われている日本なのだ。

 哀れなのは国民だ。放射線量の詳しいデータも知らされず、「風評被害はよくない」と恫喝されながら、不安を抱いて生活している毎日だ。

 日本の政治体制は劣化し過ぎた。東電すら制御しきれないのだ。政治主導が聞いて呆れるではないか。

 今我々は、無能な政治家集団に権力を持たせたツケを、不安を抱きながら、日々払わされているのだ。

 特に福島県の皆さんには、申し訳ないと思っている。

 六月に入ったら、内閣不信任案の問題が出るらしい。打開策があるのだろうか。まさか総選挙を考えているわけでもあるまいに。とすれば、あっちへ附いたりこっちへ集まったりの政治ごっこになるのだろうか。

 被災者の皆さんには、とてもとても申し訳のない話だ。

 それもこれも、この政治体制を選択した国民に責任があったのだが。

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心が不潔

2011年05月26日 17時57分45秒 | 身辺雑記

 福島第一原発事故の初期対応に関し、「注水停止」を首相が命じたとか命じてないとか、およそ一国の総理としては恥ずかしいような話題が、連日取り沙汰されている。

 こんな話題に付き合わされる国民は、たまったものではない。

 そのあたりの不手際が放射能汚染にかかわるとすれば、悲劇としか言いようがない。

 言ったとか言わないの次元ではなく、事故原因を曖昧にするわけにはいかない。

 IAEAの調査団が来日した。

 事故発生当初における日本の政府や東電の対応に不手際がなかったのか、国会論戦でも曖昧のままであった。国会の実況放送を見て、日本人の言葉の「いい加減さ」にはほとほと呆れたところだった。「恥ずかしながら」、IAEAの切り口で明解にしてもらいたいものだ。

 ところで、日本の国会議員の「ノーネクタイ」姿には、強い違和感を感じている。

 IAEAの調査団と枝野官房長官の顔合わせの際、調査団は全員がネクタイをつけていた。

 枝野官房長官はノーネクタイ。どこかずれていないか。

 私はもともと「クールビズ」が嫌いだ。「クールビズ」とのかけ声によって、ネクタイを外す感覚にはついていけない。

 国会審議の際、総理大臣をはじめ閣僚たちの弛緩しきった「ノーネクタイ」姿に、ほとほとうんざりしていた。

 IAEAの調査団との顔合わせの際、日本側出席者は「ノーネクタイ」の阿呆面。相手に失礼だったかどうかは別にしても、絶望的なほどの違和感を感じた。

 サミット出席のための菅総理は、外国ではネクタイをつけていた。

 外国訪問の時と日本国の国会では、何が違うのだろうか。日本国の国会は、リラックスしていい「場」なのか。

 涼しげな服装が嫌いだと言ってはいない。

「クールビズ」を合い言葉として、弛緩する精神が許せない。涼しい姿でいたいなら、自分がすればいいではないか。かけ声をかけないとネクタイをはずせない心は卑しいし、かけ声をいいことに、汚ならしい「太い喉」を見せ合っている国会議員の心は暑苦しくて不潔だ。  

 ちなみに、今の私は、ほとんどの時間をネクタイなしで過ごしている。ただし、気持ちは弛緩していないつもり。

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さくらんぼ

2011年05月20日 19時42分58秒 | 写真俳句・エッセー

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 私たち夫婦は、来年の春、結婚50年を迎える。

「来年は金婚式だなァ」 

 私はそんなことを呟いてしまった。まったく私らしくもない。

「あら、そーお」と、カミさんの反応は素っ気ない。関心がなさそうだ。

 さすがに50年ともなると、結婚記念日に意味がなくなってしまったようだ。

 もっとも、その原因を作ったのは私だ。

 考えてみれば、結婚記念日を祝った覚えがない。

 ほとんど忘れて過ごしてきたのが実態だ。

 しかし、50年ともなると、「何かしようか?」と、思わないでもない。

 それとも、「今さらながら……」なのだろうか。

    さはあれど愛しきは妻さくらんぼ   鵯 一平

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祖国とは

2011年05月11日 07時46分00秒 | 写真俳句・エッセー

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 私の子供時代、祖国とは生命に代えて護るべきものであった。

 それは故郷を護ることでもあり、両親や妹、弟を護ることでもあった。

 昭和20年8月15日以降、その思いは天と地ほどにひっくり返った。

 祖国にさほどの意味はなく、守るべきは市民の生命や財産であり、しかも、生命を賭けるほどのものではなくなってしまった。

 その逆転ぶりに、私は大きな違和感を感じた。その思いは今も同じだ。

 過日、オサマ・ヴィンラディンが、パキスタン国内において、アメリカ軍によって殺害された。

 9.11の同時多発テロなどの首謀者として、追われていたのだ。

 彼は何をもって戦ったのだろうか。

 結果として、彼は死んだ。報道で見る限り、「戦死」ではなく、「殺害」や「「暗殺」などと報じられた。

 9.11の同時テロの際、アメリカの一部報道は、日本の「特攻隊」を想起したようだ。

 それは断じて違う。敵艦に体当たりをして死んだ日本の若者たちは、祖国を護るため、身を献げて戦ったのだ。

 これ以上、面倒なことは考えない。書きもすまい。

 ひたすら、「祖国」について考えたい。

    祖国とは生命なりけり柿若葉   鵯 一平

 間違っても、

      祖国とは悲の坩堝なり羽抜鳥   鵯 一平

 としてはならないのだが……。

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空気で動かしてはいけない

2011年05月09日 07時20分12秒 | 身辺雑記

 政治は「言葉」です。

 世の中を動かすのは「言葉」であるべきです。

 「空気」を利用してはならない。「空気」の動向に期待し、政治を行ってはならないと思います。

 日本の国は、かつて「空気」に左右され、悲惨な結果を招きました。

 指導者は「言葉」で訴えるべきなのです。そこに責任が生じます。それでこそ「政治指導者」なのです。

「浜岡原発の停止」は、中部電力が真に自主的に行うのならいざ知らず、「原発は怖い!」の空気に乗じて、「要請」という形で行わせることに納得が行きません。菅直人は狡い。いかにも彼らしい無責任な手法です。

 菅総理が「日本の国のため、浜岡原発を停止すべき」と思ったのなら、「要請」ではなく、「指示」すべきだったと思います。

 その結果については、政府が責任を負うべきなのです。

 法的には難しいのかもしれません。しかしその気になれば、緊急に整備できるはずです。

「原発は怖い」という「空気」を利用し、「要請」でことを進めるのは卑怯なやりくちです。 

 中部電力は逡巡しているようです。しかし、世の中の「空気」が怖いので、きっと「停止」を「自主的に」決めるのだと思います。

 こんなことでいいのでしょうか。

 結果がいいなら、プロセスはどうでもいいのでしょうか?!  

 

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