新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

ひよどり草紙「3億円は寄付」

2009年12月25日 07時27分23秒 | 草紙

 3億円が当たる宝くじを買ってしまった。まさに大失敗であった。

 買う気になったのは、いつもの思いつき。同じ買うなら、ハズレくじにしておけばよかった。

 黙っていれば、まだよかったのだが、迂闊な私は、そのことをこのブログに書いてしまった。

 しかも運悪く、R沙がその記事を読んでしまったのだ。

 それからが大騒ぎ。

 当然、「はんぶんこ」の話になった。(12月18日『ひよどり草紙「はんぶんこ」』)

 R沙が知れば、S代に知れるのは必然だった。これは読み筋どおり。

 なぜかカミさんの耳に入ってしまった。「危ないなあ」と思っていたことが現実となった。

 3億円の処分にからみ、R沙とS代と私で相談していたことが、誰かの地獄耳に引っかかってしまったのだ。

 しかも、そこからカミさんの耳へ。

 カミさんがすっかり怒ってしまった。

 カミさんにしてみれば、「二人の女をとるか私をとるか」であり、「二人の女に金を渡すため、当たりくじを買ったのではないか」、という論の展開になる。

 私にとって、いくら二人が若いとしても、もカミさんのほう大切だ。これは言うまでもないこと。

 私はそのことを、切々と訴えた。

 どうやら半分程度は納得できたらしい。もともとカミさんだって、私を信じていたい。

 最後は、何によってそれを証明するか、という話になった。

 私の胸の中を開き、曇りのないことを見せればいいのだが、それもできない。

「当たりくじを燃してしまえば、今度のことは納得するわ」

 これがカミさんの条件となった。

 私にとって選択の余地はない。考えるまでもなく、当たりくじを燃やすことにした。

 ここで考えた。燃やしてしまえば、誰がトクをするのだろうか。

「歳末助け合い運動」へ寄付をすることにした。

 7等賞(300円)の当たりくじの2枚も、ひと思いに寄付をした。

 とんだ大騒ぎだったが、収まるところへ収まった。

 大晦日の抽選会には、もはや興味がなくなった。よかった、よかった。

 げに恐ろしきは女と金であった。

 R沙とS代には、まだ説明していない。

 もう宝くじは買わない。買うとしても、ハズレだけを買うことにしたい。

 鳩山家なら、このような下品な揉め事にならないに違いない。

 首相を勤める60代男が、

「ママからお金をもらっていたなんて知らなかった」、と言っている。

 贈与税を納税しなければいけなかったことも、頓着していなかった。

 そんなボクチャンに、日本丸の舵取りを任せていいのでしょうか。

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

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ひよどり草紙「はんぶんこの話」

2009年12月18日 08時44分12秒 | 草紙

「はんぶんこよーっ!」

 R沙から、電話。元気な声がキンキン聞こえる。若い女の声は甲高い。

「3億円当たったンでしょ?」 

 とっさに、「バレた!」と悟った。それにしても、情報が早過ぎる。

「3億円って、一体何の話だい?」 この際は、トボケる一手だ。

「トボケたって駄目よ!昨日のブログで見たンだから……。宝くじの話よ!」 

 やっぱり、昨日の「ほろ酔い気分」で知ったのだ。R沙は以前から、ブログを見ていた。

「莫迦を言うンじゃないよ。抽選は大晦日だぜ」 

「でも、当たりくじを買ったンでしょ!隠したって駄目だわ。はんぶんこがイヤなら、奥さんに言いつけるわよ!」

 これがR沙の脅しだ。いつもこの手で押しまくられる。

 さあどうするか。R沙が知ったとすれば、「はんぶんこ」では済まない。

 この話、カミさんには伝わらないが、すぐにS代には伝わるはずだ。R沙はS代の子分みたいなものなのだ。

 30代のR沙は、行きつけの小料理屋の女だ。いわば、チーママ。小柄なので30代には見えず、キュートなところが魅力だ。

 40代後半のS代は、私の主治医だ。私にとっては、愛人ながら怖い存在。

 そんなこともあってか、R沙はS代に一目置いている。姉貴分としての扱いだ。

 3億円を独り占めしよう。これは当初の胸算用。だが、うまく行って1億円になってしまいそうな展開だ。まさに口は禍の元。

 しかし、「はんぶんこ」の話に乗らなければ、カミさんに伝わり、ひょっとしたら、全額がカミさんのものになる危険性が生じる。

 それどころか、浮気がバレることになりかねない。モテる男の悲劇なのだ。

 カミさんは、親からの遺産をしこたま持っている。私として、離婚は絶対に避けたい。

 やはり昨日のブログは、迂闊の一語に尽きた。

 たかだか3億円。この際は、家庭の平和を選ぶべきか。

 私、R沙、S代が1億円ずつ。穏当な策かもしれない。

 どうせ買うなら、はずれくじにしておけばよかったのだ。あとの祭だ。

 とんだノーテンキな話でゴメンなさい。

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