新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

誰にも逢へず

2018年10月31日 07時18分43秒 | 写真と俳句

 きっと逢えるのではなかろうかと、心躍らせながら密かに出向いたのです。

 良く晴れた紅葉日和でした。

 でも、逢いたい人には会えぬ仕舞いだったのです。

  悲しいけれど、これが「えにし」ということなのでしょうか。

   紅葉山逢へずにひとり帰りけり   ひよどり 一平

  (もみじやまあえずにひとりかえりけり)

 

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まあるい波

2018年10月30日 14時38分48秒 | 写真と俳句

 秋の夕暮れどきの浜辺。気まぐれに撮った一枚だ。

 沖を広く撮るべきだったのだが、寄せた波の円形を喜んで撮った。

 運転手をしてくれた弟は既に亡い。

   秋夕波まあるく寄せて引きにけり    ひよどり 一平

  (あきゆうなみまあるくよせてひきにけり)

 

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なんとも控え目

2018年10月30日 12時47分09秒 | 写真と俳句

  私は烏瓜が好きだ。秋が深まるにつれ、実を紅に染めてゆく烏瓜に惹かれる。

 花期には何やら面倒な花を咲かすのだが、興味が湧かない。実こそが烏瓜だと思う。

 この季節になって、やっと自己主張を始めたような感じがしていじらしい。

 その自己主張にしても、極めて抑制的。むしろ滑稽なほど控え目なのだ。

   嬌声の過ぎて身を染むからすうり    ひよどり 一平

  (きょうせいをすぎてみをそむからすり)

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神は死んだか

2018年10月29日 09時11分10秒 | 写真と俳句

 何をやってもやらなくても、裏目に出ることって、結構あるものなんだ。

 そんな日こそ、酒でも呑んで、早寝をしたほうがよほどいい。

   あれっきり神は死んだか芒原   ひよどり 一平

  (あれっきりかみはしんだかすすきはら) 

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親指を舐める

2018年10月28日 02時30分54秒 | 写真と俳句

 子供の頃から、私は短気だった。

 身体に幾つかの傷があるが、我慢が出来なかったことによって負った傷だ。 

 母親にはその都度諭されたが、短気はおいそれと直るものではなかった。

 母親の言葉に、「腹が立ったら、親指の爪を舐め、その爪が乾くまでものを言うな」というのがあった。母親の知恵だったのか、誰かの知恵だったのか、私は知らない。ことがある度に言い聞かされていた。

 爪が乾くまでには、気持ちが落ち着くということらしかった。

 その後、幾度も腹を立てたが、親指の爪を舐めたことはなかった。常に、指を舐める余裕はなかったのだ。

 間もなく米寿という今、短気とは言えども、怒り方が少し和らいできたと思っている。もちろん、爪は舐めていない。

 一方、詫び言がサマになってきたとも思っているのだが、果たしてどうだろうか。

   詫び言は大仰がよし芋嵐   ひよどり 一平

  (わびごとはおうぎょうがよしいもあらし)

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