てんでんに生きるしはわせ新松子 ひよどり 一平
(てんでんにいきるしはわせしんちぢり)
・・・・・・・
草臥れたので、家路を急いだ。ひと雨が来るかもしれない。
松があった。上を向いたら、やはり新松子があった。
この新松子は、今後、どんな運命を辿るのだろうか。
・・・・・・・
今日の私は、常より思考が散漫だ。松笠なんぞどうでもよかった。
早く家に帰って風呂に入り、ビールを飲みたかった。
てんでんに生きるしはわせ新松子 ひよどり 一平
(てんでんにいきるしはわせしんちぢり)
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草臥れたので、家路を急いだ。ひと雨が来るかもしれない。
松があった。上を向いたら、やはり新松子があった。
この新松子は、今後、どんな運命を辿るのだろうか。
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今日の私は、常より思考が散漫だ。松笠なんぞどうでもよかった。
早く家に帰って風呂に入り、ビールを飲みたかった。
思い出や里一面の秋桜 ひよどり 一平
(おもいでやさといちめんのあきざくら)
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昼頃からのテレビで、自民党の総裁選の模様を観ていた。
岸田氏が自民党総裁に選出された。おおかたの予想とは違っていたかも知れないが、私は歓迎したい。
私は河野太郎氏が、「河野洋平談話を踏襲する」と言うのを聞いた時から、太郎氏の政治姿勢には賛成できなかった。
その面で言えば、「良かった,良かった」なのだが、政治信条や政策面では、高市早苗氏のほうが好ましかった。
いずれ合従連衡の世界だろうから、組閣や施政方針に注目したい。
寄る辺なき蜻蛉止まる吾の傍 ひよどり 一平
(よるべなきとんぼうとまるわれのそば)
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この蜻蛉は寄る辺ない身の上らしい。私の足の進みに従い、先になったり後になったりしながら、付いて来ている。
カメラのレンズを寄せていっても、パッと飛び立ったりしない。
そうかそうか、お前も淋しいのか。
そんなことを語りかけながら、幾枚かをカメラに収めた。
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今日もまた野暮用で都心へ。
新型コロナから身を躱しつつ・・・・。
荒れ畑コスモス咲けり二、三輪 ひよどり 一平
(あればたけコスモスさけり二、三りん)
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この辺りは、区画整理がほとんど済んで、新しい家が建っている。
たまたまこの一画は、まだ空き地のままだった。
それでも以前は、家庭菜園的な栽培がなされていたのだが、近頃は人の姿を見ない。
ほったらかしのコスモスが、小さな花を咲かせていた。
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竹春や風少しある日暮れ前 ひよどり 一平
(たけはるやかぜすこしあるひぐれまえ)
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馴染みの公園に行けば、用水が流れていて、対岸には竹が茂っている。
この竹藪は貴重で懐かしい。
さほど手入れをしていないらしく、そんなところも私は気に入っていた。
夕暮れ前、歩き疲れてこの辺りにさしかかった時、竹の群が風に応えて囁くような音を立て、柔らかに揺れていた。
故郷の秋を思った。