ひょんなきっかけから、私がある人たち(知人の知人たち)に、「お爺ちゃん」と呼ばれていることを知った。
もう十分に「爺」なのだから、世間一般的には「お爺ちゃん」と呼ばれて不思議はないし、「小父さん」や「お兄さん」よりはよほどいい。
でも矢張り、病院や床屋の待合室なんぞで、「そこの帽子を被った背中の丸いお爺さん」てな呼ばれ方を想像したら、かなりギャフンだ。
ましてや、まだまだ若いつもりで交流していた仲間たちから、陰で「お爺ちゃん」と呼ばれていたとしたら、軽快な気分にはなれない。
と、ここまではこんな書き方をしたのだが、「しからばどんな呼ばれ方をしたいのか?」と問われると、しっくりした案が浮かんでこない。
うーん、弱ったものだな~。
それじゃまぁ、「お爺ちゃん」でいいとするか、なぁ、お爺ちゃん。
爺ィさまと呼ばれ得心韮の花 ひよどり 一平
(じいさまとよばれとくしんにらのはな)
ところで、「なんでこんな場面に韮の花が出てくるンだ?」と問われたらどう答える?
「そこに咲いていたンだから仕方がねーよ」、とでも答えればいいのさ。