新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

水掻きの疵

2021年03月31日 12時38分21秒 | 写真と俳句

    水掻きの疵痛々し残る鴨     ひよどり 一平

   (みずかきのきずいたいたしのこるかも)

     ・・・・・・・

 鴨が一羽、陸に上がって休んでいた。傍らの池にはもう一羽の鴨。

 私が近寄って行った。休んでいた鴨が池の面へ動いた。足元が不自由そうだった。

 水面に浮かんでいた他の一羽の鴨が、険しく鳴きながら陸に向かって泳いできた。

 陸の上の鴨が、もそもそと動いた。「あれ?」、右脚の水掻きに疵が見えた。不自由な水掻きを引きずって、陸の鴨が水面へ移動した。

 その一部始終を私は眺めていた。一瞬のことだったので、水掻きの疵を撮れなかったが、まさしく「残る鴨」を見ることができた。

 どのような関係の二羽なのか知らない。一羽の鴨が他の一羽をいたわりながら、池の中央へと泳ぎ去った。

 ほっこりと温かいものが私の胸に残った。

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オリ・パラは慎重に

2021年03月30日 16時39分34秒 | 写真と俳句

    芽柳にけぶりてをりし池の端     ひよどり 一平

   (めやなぎにけぶりておりしいけのはた)

    ・・・・・・・

 今日はやや雨っぽい一日であった。

 それをいいことにして、朝から自室に籠りっぱなし。

 自室に籠ったからと言って、部屋の整理整頓に精を出したわけではない。忙しそうにしながら、好みの本を読んで時間を過ごした。

    ・・・・・・・

 昨日は都心を往復したが、やはり人の出はかなり多くなったように見えた。

 オリンピック開催を前に、新型コロナの感染の波が、どのようになるのだろうか。

 厚労省の職員が、何処かで長時間の宴会をしたという報道があったが、そのような類のことは、もはや避けられないことなのかもしれない。

 仮に第四波とか第五波の波に襲来されたとしても、オリンピック・パラリンピックを強行するハラなのではなかろうか。

 まだ間に合うのであれば、よくよく慎重を期しいと願っている。

 

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草臥れた

2021年03月28日 18時16分30秒 | 写真と俳句

   草臥れてふと眺めたるチューリップ    ひよどり 一平

 (くたびれてふとながめたるチューリップ) 

  ・・・・・・・    

 少し歩き過ぎたらしい。草臥れた。

 なんとか会館の一角で休むことにした。

 玄関先のチューリップを撮った。花弁の薄いこの頃流行のチューチップだ。

  ・・・・・・・

 明日はまた都心へ。

 コロナはどんな状況なのだろうか。

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ぽぽぽぽぽぽ

2021年03月27日 15時06分21秒 | 写真と俳句

   蒲公英のぽぽぽぽぽぽと咲きにけり    ひよどり 一平

  (たんぽぽのぽぽぽぽぽぽとさきにけり))

   ・・・・・・・

 幾年か前、蒲公英が盛大に咲いているところに遭遇した。偶然に行ってしまったのだ。

 咲いているというより、数十坪ほどのところに、蒲公英がこぼれている感じだった。

 なぜか心が乱れた。誰かに早く教えたいという気持ちと、誰にも教えたくないという気持ちが錯綜した。

 後年、その場所を探したが、見つけることが出来なかった。とても不思議なことであった。耕作地になったのだろうか。

 

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空に満つ

2021年03月26日 19時10分46秒 | 写真と俳句

   鬱々と空に満ちゐる桜かな     ひよどり 一平

  (うつうつとそらにみちいるさくらかな)

   ・・・・・・・

 桜は晴れがましい花だ。誰にも有無を言わせない。愛でて当たり前。

 それだけに、人によっては、鬱陶しく感じることがあるかもしれない。

 連日桜を眺めて廻った今日の私は、ややそんな感じがする。贅沢なことだ。

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